the pillows “Movement Tour” @なんばhatch

久しぶりのワンマン。
シングル発売ツアーということで、
セットリストにも期待がかかる中、テンション高めてライブに臨みました。


チケットがA40番台という良番だったこともあり、
たまには近くで観るのもよいかなと、珍しく前方へ。
頑張れば最前も確保できそうな感じでしたが、迷った末、結局1つ目の柵前で観る事に。


以下ネタばれあり。





今回は先にセットリストを…


01.MY FOOT
02.New Animal


03.Another Morning
04.彼女は今日,
05.Crazy Sunshine
06.Ritalin 202


07.Movement
08.空中レジスタ
09.Midnight Down
10.ローファイボーイ ファイターガール


11.Funny Bunny


12.Robotman
13.Split emotion
14.Gloomy night
15.FLAG STAR
16.Beautiful morning with you
17.RUSH


18.Sleepy Head
19.モールタウン プリズナ
20.この世の果てまで
21.Blues Drive Monster


en.1
22.New Year's Eve
23.ROCK'N'ROLL SINNERS


en.2
24.プロポーズ



そんなに時間がおすこともなく、開演。


初っ端からあういえ!とテンション高く叫ぶさわおさん。
1曲目は「My Foot」


ここ数年のピロウズに一番しっくりくる、という意味で、
今の彼等の代表曲はこの曲なのかもな、と思ったり。


続くNEW ANIMALの「審査員は自分自身の他に誰もいらない」のとこで
観客を指さすさわおさん。ロックスターっぽい(笑)



2曲終わってMC。
さわおさん「久しぶりじゃないか!元気にしてたか?」
客「さわおー誕生日おめでとう!」


しばらく黙ってチューニングするさわおさん。


「もう今更誕生日なんて…」と言いかけ、笑って流すか?と思いきや、
「あ〜今日は〜新しい僕の誕生日なんだ〜」と歌いだし、そのまま「Another Morning」へ。
演るとは思ってましたがこの流れにはびっくり&興奮。



久しぶりに、と言って「彼女は今日」。
これまた懐かしい選曲に、ざわつく場内。
10年以上前の曲で、レコーディング時と今では歌い方も違うのに、
全然違和感が無いのが何だか不思議でした。
シンイチロウさんのドラムがサビでちょっと走ってたのも印象的。


続いて休むことなく、
「クレイジーサンシャイヌ!」(ぬにしか聞こえない笑)
いやーこれも盛り上がります。


リタリン終了後、さわおさんが首をかしげてステージ裾へ。
どうやらイヤモニの調子がおかしかった模様。


再びステージ中央へ戻ってきたさわおさん、
「ちょっと打ち上げの話し合いしてるから待ってて(笑)」
トラブルを笑いに変える、これも長年バンドやってきた真価?(笑)


さらに、「ちょっと新しいブラジャー準備してるから…」(爆)
もはやブラジャーネタが恒例化してきてる件(笑)
「やっぱりブラジャーは新品じゃないとな!」
そうなんですか。さわおさんがそういうならそうなんでしょうね。ええ。


えー、こんな感じで22年続いてきてるピロウズなんだが…(笑)
未だに新しい曲ができるとわくわくするし、嬉しいんだ。
特にそれがハイブリッドレインボウやファニーバニーのような曲だと、それはもう本当に嬉しい。
早く聴かせたいと思うし、そしてその曲を好きになってもらいたい!


という流れで、このツアーの主役、「Movement」。


もうすぐ終わりだよって 悲しいセリフに酔った
最後のため息の準備 やめて良いかな
笑われても怯まないで ギリギリの声を出して 歌うだろう


さわお節とでもいうべきこの独特のネガポジ加減、ほんと好きです。
この曲は今後もライブの定番曲になりそうな予感。


個人的に更に盛り上がったのが「Midnight Down」。
何だか未だに聴くたびに発見があるんですよ、この曲。
「ここだよって君が呼ぶのなら どこへだって行けるような気がしてる」
このフレーズ部分の高揚感、たまりませんでした。



続く、「ローファイボーイ〜」の時に、ちょっと調子悪そう?と思っていたら、
また首をかしげるさわおさん。


「ブラジャーじゃなくて俺の耳がおかしいのかな?」
「やっぱりブラジャーの位置がしっくりこなくて…もうこのネタ引きずるのやめとく(笑)」


再びスタッフさんと共に態勢を整えるモードへ。


さわおさん「ベースの音あげて…ボーカルを少し小さめにして…」
「あと、ギターもちょっとあげてみて」
ここで、すました顔でギターを高々と持ち上げる真鍋さん。そういう意味じゃないっ(笑)


その後も観客交えてブラジャーネタが続きつつ…(笑)


さわおさん
「えー、どうにもちゃんと音がとれないから、
しっかり立て直すために予定になかった曲をやるよ。」


とのことで、なんと「Funny Bunny」!
災い転じて福となす?なにはともあれラッキーでした。
一回目のサビの合唱が恒例化してるのには賛否あると思いますが、
自分はこの曲とリトバスに限ってはバスターズの一体感が感じられて嬉しいです。
この日も楽しかった!


さわおさん「えー盛り上がったところ残念なんだが、お楽しみ会はここまでです」
客「えー??」
さわおさん「こっからびっくりするぐらい憂鬱な曲が続くんで(笑)そのつもりで」
客「わー」(何故か一部歓声 笑)


何が来るかなーと思っていたら「ロボットマン」!
曲調はポップなのにめちゃくちゃ悲しい歌。
でも、どこまでも人間臭くて、一度聴くと頭から離れなくなる歌。


さらに、「Split emotion」「Gloomy night」と、
Movementのカップリング2曲を披露。
Split emotionは、真鍋さんギターのごりごり感と、
なんだかざらついた感触のあるメロディーがさわおさんの声にぴったり。
ライブ映えする曲だなーと思いました。
Gloomy nightは、ロボットマンと同じくポップなのに投げやり的な悲しさが。
でも、今のピロウズの場合、こういう曲の感情さえも、
前進するための手段として消化していくんだろうな、と、そんな印象を受けました。



客「ブラジャー大丈夫ー?」
さわおさん「お前は大丈夫なのかよ?」
客「交換するー?」(爆)
さわおさん「え?そんなのありなの?」
困惑するさわおさん(笑)


さわおさん「言っとくけど、暗い曲コーナーもっと続くからな」
客「いぇーーー!」
さわおさん「…憂鬱な曲でいぇーーってのもおかしいけどな」(笑)


「12月なので」ということで「FLAG STAR」。
(Tシャツがあったので)前々からこのツアーでやると噂されていた曲ですが、
素晴らしかったです。サビの高音部分のキーがさわおさんにぴったりで、
終盤の叫びは圧巻でした。


さらに照明が暗くなり、イントロが聴こえると
悲鳴のような歓声が一瞬あった後、場内一気に張り詰めた空気に。
「Beautiful morning with you」。
メロの美しい静けさと、サビの爆発力。
そして真鍋さんがここぞとばかりに魅せに魅せるギターサウンドの凄まじさ。
個人的にこの日のハイライトになりました。


さらには「Rush」。
なんだこの贅沢な曲順は…。
曲が終わって、MCタイムに入った瞬間、なんだかほっと力が抜けてしまいました。



ここで恒例のメンバー紹介。


・まずベース淳さん。
「これ宣伝ですから(笑)」
と言って、自らがサポートベースを務めるカミナリグモのライブが翌日あることを紹介。
淳さん「シャングリラで、山中さわおもゲストで出ます!」
さわおさん「…ロックスターも出ると言うのに、チケット余ってるらしいんだよ(笑)」
     

・続いてギター真鍋さん 
「さっきから暗い曲が続きましたが…
ギター弾いてるこっちとしてはキャーキャーでしたね。
ピロウズは暗い曲でもギタリストにとってはキャーキャーなんです(笑)」
「めちゃくちゃ良いアルバムできてるんで、期待しててください。」


彼にこう言われちゃ期待せずにはいられない!


・最後にドラムシンイチロウさん 
「えー、先ほど話に出てました、シャングリラというライブハウスは、
バーカウンターがフロアの真ん中にありまして。」
さわおさん「何それ?嘘だろ?どういうこと?」
「いや、ほんとに。客席の中央に囲まれるようにしてあって。」
さわおさん「360度ってこと?へー。」


うんうん。あれは初めて来た時ちょっと驚きました。


「だから満員だとバーカウンターだけぽっかり空白が見えるんですよ」
「それで、そのバーのスタッフさんと目があうと、ちゃんと体揺らしてのってくれるんだよね(笑)」
さわおさん「それのってくれなかったらどうすんの?って思うね(笑)」


「…まぁハッチですしシャングリラの話はやめときますか」
ここまで引っ張っておいて(笑) さすがMr.マイペース。


「さっきからブラジャーの話が出ていましたが…
 パチンコ屋に行ったら店員のお姉さんが白いシャツで働いてまして。
 その方が黒いブラジャーを付けており、しっかり透けておりました(爆)
 それを見た私は、 …惚れてしまいました(爆爆)」


もはやただのエロオヤジ(笑)
さわおさんからは
「簡単だなおい!」
「まぁ40過ぎると簡単になるんだよ…」
なんてつっこみ(?)も。



MCタイムも終わり、終盤戦へ。
「sleepy head」→「モールタウンプリズナー」で一気にテンションをあげにかかり、
「連れってやるよ!」のいつもの掛け声と共に、
「この世の果てまで」。この曲のライブverは何度聴いても良いです。
終盤のずっと、ずっと、の繰り返しがもう…他のどんなボーカリストにもない、
何だかわからないけど震えが止まらなくなるよう凄み。


そのまま一気に本編ラスト、「Blues Drive Monster」。
盛り上がり最高潮で、周りの熱気も凄まじかった。
自分が拳あげてしまうのはほぼピロウズのライブだけです(笑)
いやほんと、素晴らしかった。


Blues Drive Monster
憂鬱な世界を踏みつぶしてくれないか
ずっと待ってる





・アンコール


再び「12月ということで」の前置きの元、
「New Year's Eve」。
まさかここでこの曲が来るとは。


なんだか感慨深くなってるところに、
「ROCK'N'ROLL SINNERS」で、怒涛の勢いで〆。



けれどももはやアンコール1回なんてありえない感じのバスターズの皆様方(笑)
場内に「Movement」が流れて、
曲が終わってもやはり拍手はなりやまず…ダブルアンコール!


「プロポーズ」のイントロが聴こえた時は、
正直、「え?ラストにこの曲?」とか思いましたが、
なんだか聴いてるうちに「あー、良い、良すぎる…」と夢見心地に。


キラキラと散らばった 変な夢が愛しい
黄昏の街で遊んで また朝だ
常識を追い越して 強がりと踊るつもり
僕の事 引き受けてくれよずっと 
枕並べて


あーもう並べまくりたい(何)
アウトロは面白いアレンジになっていて、
珍しくシンイチロウさんのドラムソロっぽいものも観れました。満足。




以上。


やっぱりピロウズはライブバンドだなーと再確認させられた一日でした。
当日会った方々はじめ、いろんな人に感謝。
次のアルバム&ツアーが楽しみです。