『Talking Rock! FES.2014』andymori/the pillows/SHISHAMO/GOOD ON THE REEL　＠Zepp Namba

物凄く真っ直ぐで綺麗なバンドだと思った。
決して明るいばっかりの曲ではないのだけれど、何というかとにかく純粋な感じで、自分のように捻くれた人間からすると少し直視するのが辛い感じ（笑）でも、いい音楽を響かせてます。

・SHISHAMO
ガールズバンドだなぁ、という印象。しかし演奏はかっこいい。
1曲目いきなりandymoriの「僕が白人だったら」をカバーしててびっくり。カバーしたこと自体もだけど、その選曲かっ！という。

セットリスト

1.TRIP DANCER
2.その未来は今
3.About A Rock’n’Roll Band
4.I know you
5.Funny Bunny
6.バビロン　天使の詩
7.そんな風にすごしたい
8.Swanky Street
9.ハイブリッドレインボウ
10.Advice

なんですかこの神がかった曲の並び（汗）
久々に観たピロウズは、相変わらず素晴らしかったです。

さわおさん「ピロウズは結成25周年を迎えました。」
「25年って気色悪いよね。」
「間違いなくSHISHAMOのご両親より年上だね」
「でも、俺たちおっさんバンドだと思ってたけど、そろそろお爺さんの域に入ってきてる感があるな（笑）」
「そんなお爺さんでもロックができるということを見せられるんじゃないかと思う。」

さわおさん節ですな（笑）

いきなりの「TRIP DANCER」を始め、どの曲も良かったけど、何と言っても「そんな風にすごしたい」。CD音源とは違って、声を張り上げて歌うような場面もあって、相当ぐっときた。
「誰に何を言われても　かまわないこわくない　寂しくても急がない　そんな風にすごしたい」
ここからの「Swnky Street」はもう反則。

ハイブリッドレインボウはやっぱり大サビ前の間奏が凄い。言葉無しで（と言っても繋がってるわけではあるけれど）、あんなに心震わされる曲は他に無い。

ちなみに、今回の出演は、andymori（というか小山田さん）が、「もう一度ピロウズとやりたい」と言ったことがきっかけだったらしいです。

・andymori

セットリスト

1.愛してやまない音楽を
2.ベンガルトラとウィスキー
3.ユートピア
4.Peace
5.1984
6.投げKISSをあげるよ
7.ボディーランゲージ
8.everything is my guitar
9.凄い速さ
10.都会を走る猫
11.オレンジトレイン
12.青い空
13.おいでよ（新曲）
14.革命
15.Sunrise & Sunset

アンコール
16.andyとrock
17.FOLLOW ME
18.空は藍色
19.Life Is Party

もう解散してしまう…最後の大阪だというのに、全くそれを感じさせないライブだった。MCでも、この間のことを謝る場面はあったけれど、解散については一言も触れず。なんだか彼ららしいなと思った。

初っ端、「愛してやまない音楽を」を、観客の手拍子のみを伴奏に、コーラスを交えながら歌うメンバー。遠く、遠くまで響く力強い歌声だった。

「1984」に佇む夕暮れの匂い、「オレンジトレイン」に滲み出る儚さ、「友人に捧げます」と言って歌われた「青い空」の透明感。どの場面を切り取っても、最後に彼らのライブを観れて良かったと思える光景ばかりだったと思う。

危ういほどの疾走感。影を見せつつも眩しく降り注ぐ歌。
andymoriの歌はどこまでも楽しくて悲しい。

そして、アンコールの「空は藍色」が本当に素晴らしかった。ライブハウスの天井に、空が、情景が、浮かびあがるような演奏だった。

ラストは「Life Is Party」。バンドは終わっても、音楽は続いていく。そんなことを感じさせられる最後だった。

・
終演後、Talking Lockの編集長である吉川さんが最後の挨拶。andyの話をしている途中で泣き出してしまい、観客にはげまされつつ一言一言振り絞るように喋る彼の姿に、ぐっとくるものがあった。「音楽の主役は曲を聴いているその人」という彼の言葉にも。
最後は「今回出演してくれたバンドも…転換中に流した曲達も…愛してやまない音楽が、いっぱいあるんです。それを伝えるために、本を作っています。」
「今日は本当にありがとうございました。これからもよろしくお願いします」という締め。素晴らしいライブの後に、また一つ温かくて優しい気持ちをプレゼントされたような気がした。

出演したバンド、企画してくれた人々、携わった人すべてに、本当にありがとうと言いたいです。

・最後におまけ
andy小山田さんのMCで、
「ピロウズは、僕がラジオっ子だったので、小6ぐらいの時にラジオで「TRIP DANCER」を聴いて、それ以来ずっと好きでした。」というエピソードの紹介が。
ピロウズも小山田さんもいろいろ凄いな、と思った（笑）