赤い太陽 5時のサイレン 6時の1番星


昨日は追記予定とかいいながら寝てしまった…
改めて。




・ファンファーレと熱狂/andymori


ファンファーレと熱狂

ファンファーレと熱狂


こんなに聴いてていろんな感情が湧いてくるアルバムも珍しいです。
得体のしれない漠然とした不安みたいなもの、
それとは対照的な、ファンタジーの世界のようにキラキラ輝くもの。
いろんなものを詰め込んで、混ざったままに放り投げて、問いかけるような音楽。
凄く哀しいのに、凄く楽しい。不思議な感覚を味わいました。


小山田さんが書く詞の視点は、
何かを諦めた傍観者のようであったり、純粋な憧れをもった夢見る人のようであったり。
実にいろんな風景をいろんな角度から見て曲を作っているように思えます。
いろんな気持ちが入り混ざってわからなくなってしまうことばかり、そんな風にも感じられたり。
でも、わからないことだらけだけれど、わからないなりに進んでいこうとする、
音を鳴らして行こうとする、そんな気持ちが楽曲から伝わってくる。
それが、andymoriの曲が自分を惹きつけてやまない理由なんだと思います。


いくつか曲ごとに。



1984
この曲のメロディの中毒性はちょっと普通じゃないです。
頭の中で鳴りっぱなし。
夕暮れの寂しさと温かさと、焦燥感と憧れと。情景が広がる曲。



・CITY LIGHTS
これも中毒(笑)
とんでもなくキャッチーで気持ちの良いメロディーと、
楽しい雰囲気、それに絡まるこれ以上なく寂しくて切ない歌詞が絶妙。



・僕がハクビシンだったら
軽いフックを浴びせられたような感触。
いつも最低最高最低! andyの曲全般に言える事ですが、潔い短さがまた良いです。



・16
もうこの曲はいろいろ思うところがありすぎて語れないです。
心を誰かの手でつかまれて、つかまれたまま誰かの手はどこかへ行ってしまった、そんな感じ(どんなだ)
盛り上がりも何もない単調なメロディ。でもだからこそ歌詞の良さが際立ってる気がします。

どこにもいけない彼女たち 駅の改札を出たり入ったり
変れない明日を許しながら なんとなく嘘をつくのさ
16のリズムで空をいく 可愛くなれない性格で
全然違うことを考えながら 優しいんだねって嘘をつくのさ


・クレイジークレイマー
もうね、これもね…連続でろくに語ることができなくて申し訳ないですけど、泣きそうになります、ほんと。
泣きそうとか言いたくないんだけどしっくりくる表現がないんですよね…
「ひまわり畑の調子はどうだい 俺の方だって毎日咲きまくってんだ」「わからんこともわからん」
そして「世界で一番お前が正しいんだよって俺が歌ってやる」…うわぁぁぁ(感想になってなくてごめんなさい)

弱虫能なし用なしと皆口をそろえては簡単に捨ててしまえるし 真実は使い捨てカイロの末路
病名でもついたら 病名でもついたら いじめられないしもう少しは楽なのかな
クレイジークレーマー 美しさってなんだろうね 
お前だよとまでは言えるわけないけれど ひまわりを見に行こう

ナツメグ
30秒。短っ!でもこれアルバムから抜いたらいけない曲だと思うんですよね。
クレイジークレイマーの後にこの曲というのがまた…
いろいろ思いだしてしまう曲です。



・オレンジトレイン
16と同じく、淡々と歩くように奏でられるスロウナンバー。
これ!というフレーズがあるわけでもなく、メロディが物凄く良い、というわけでもなく、
本当にじわじわと体に染みわたっていく曲です。
「消えてしまいそうなボーダーライン」。



・SAWASDEECLAP YOUR HANDS
「CITY LIGHTS」と同じタイプの曲ですね。
ただ単純に聴いてて楽しくて気持ちよくて走り出したくなって、
走ってる間にいろんな言葉が体に刺さって、でもそのまま全部抱えて走っていく。
そんなイメージ。
「辛いかい 足を引きずって歩くことは 醜い顔を隠すことは 何も言えないでうつむくことは」
とか「見飽きてしまった天才と豚と人間と地震速報」とかたまらないですね。
3分半ぐらいの曲なんですが、andyの他の曲聴いてると長く思える不思議(笑)ぎっしり詰まった3分半が堪能できます。





と、まぁまたもぐだぐだ書いてしまいましたが、
CDを聴いた人も聴いてない人も、いろんな雑誌やフリーペーパーにのってる
彼らのインタビューを是非とも読んでみてほしいです。
この文章なんかの100倍わかりやすくいろんなことが伝わってくるし、
彼らの曲に対する興味もわくと思います。


個人的には本当にワンマンが楽しみでしかたないです。
今月はピロウズGDHMのワンマン、来月はPeopleとandymoriのワンマン…
音楽的には幸せすぎてやばいです。 そんなこと言ってる場合でもないんですけどねー…(遠い目)
「行き先なんか知らん 騙されて乗り込んでいくんだ」



完成形を目指して 夜に飛ぶ鳥 ミサイルも魔女も越えてあの街まで行け
CITY LIGHTS CITY LIGHTS どこにもいけないけれど
超新星 あの超新星 寂しいのは分かるけど あたりかまわずわめいてはじけて
CITY LIGHTS CITY LIGHTS すぐにいなくなるくせに


追記。ぜひ観てほしいです。先入観持ってほしくないのでできたら音源聞いた後で↓
http://www.youtube.com/watch?v=ebsLxX_pV8A
http://www.youtube.com/watch?v=6B6MeDMUnA4