UNDER NINE/neonsign/ハヌマーン/BAZOO @十三ファンダンゴ

BAZOO、活動休止前最後のライブ。
ダブルアンコールまでやってくれたけど、
もっともっと聴いていたい、
ずっとずっと音の中に居たい、そう思うようなライブでした。


ありがとう。





・UNDER NINE


初めて聴いたバンドでしたが、なかなか好みな音。
ぱっと見て、若いなーと思ったんですが、
今調べたら皆さん20歳前ぐらいなんですね…凄い。
またライブハウスで出会うことがありそうだな、と思いました。
これから楽しみな感じ。


http://www.myspace.com/undernine


・neonsign


こちらも初観でしたが、とても良かったです。
派手さはないけれど感情が盛り上がっていくのが伝わる音。
内に秘めた熱、という言葉が似合いバンドだと思いました。


最後の曲、溢れだしそうな思いを圧縮して抑えつけたような、
単純にかき鳴らすだけではない、けれど全力、という感じの演奏が印象的でした。

http://www.myspace.com/neonsign2000619


ハヌマーン


音源だけ聴いてて、演奏うまいなーとは思ってましたが、
生で観るとやっぱり迫力が違いますねー。
癖のあるリズムと歌詞に、
ぐいぐい引き寄せるギターボーカル山田さんの躍動感あふれる演奏。
それに負けじとうねりを効かせるベースのえりっささんの存在感も凄かったです。


妖怪先輩、猿の学生、Fever Believer Feedback、
幻によろしく、ハイカラさんが通る…あと数曲…(多分)をやってくれました。


MCで、
「今日はBAZOOを観に来た人が多いと思うけれど…
そうでない人も、必ず最後まで観て帰ってください。
観ない人は…大阪のロック好きとは言えないと思う(笑)」


という感じのことを仰ってて、なんだか嬉しかったです。


http://www.myspace.com/hanumaanmusic


BAZOO


3人共、どことなく緊張感のある表情で登場。
ライブハウス内も、何とも言えない熱気と静寂に包まれた中で、
小さな3角形になって、何かを確かめるようにお互いを見るメンバー。
演奏開始の瞬間、全員の呼吸が聞こえたような気がしました。
同時に飛び込んでくる伊藤さんの歌。
最初から感情むき出しの、ひりひり痺れるような声でした。


「今思うこと全部 やるだけやって そして死にたい」


聴いてるこちらはもう早くも涙腺ゆるんでおりました(汗)
誤魔化すようにリズムにのる、その心地よさと切なさ。


「何かやりたいな、と思って、たまたまギターがあって、歌も歌えて、
 音楽をやろうと思って。それで5年間必死でやってきました」


そんな言葉を、間奏の間に早口でたたみかけるように
発する伊藤さん。喋ってる内容うんぬんではなく、
その表情や雰囲気だけでぐっとくるものがありました。


「アイワナ」「KIDS ARE ALERIGHT」の後、
未音源化の曲2つ(どちらも勿体ないぐらい良い曲)挟んで、
「ノスタルジック」
小さく囁くように歌われる、
「だんだんだんだん」の繰り返しがもう…
あまりに切実に伝わってきて逃げ出したくなるような生々しさ。


そしてラスト。
「ロックンロールと君とメロディー」
これしかない曲。
自分がBAZOOと出会ったライブでも最後にやっていた曲であり、
多分彼らの言いたいことが濃縮された大事な歌。
「僕の世界は誰にも壊せない」と言い放つその瞬間のステージの上に、
自分には持ち得ない圧倒的に強い気持ちを見せ付けられた気がして、
感動すると共に、何だか悔しいなぁ、と思ったり。
一緒に叫びたくなるような衝動にかられました。



アンコール。
ドラムの三ツ川さんが「天才が死ぬところを見に来たんだろ?」とか
なんとか叫んでて(よく聞き取れませんでしたが笑)、
伊藤さんが「3年間この子と一緒にやってきたけど未だに意味が分からない」
と言って笑ってました。その横で、ベースの音無さんはぶっきらぼうな表情で
チューニング。伊藤さんが、「納得いってないみたい」と笑い、
「何か言ったら?」とふっても音無さんは無言。
客席からは「泣いてんのかーリョウ!!」と叫ぶ声がいたるところから。


泣いていいんだか笑っていいんだかわからない、
いろんな感情が交錯して、形容しづらい熱気に支配されるフロア。


「宇宙の歌、星の歌が歌いたい、と思ってバンドやってきました。
最後にそんな曲をやって終わります。みんな幸せでありますように。」


そして、「シャンデリア」


自分が一番好きな曲。
何度も何度も繰り返しリピートした曲。
本当に嬉しかったです。
間奏のまさに星が降るようなギター、
そして光っては消えるような言葉たち。
ラストの「届け 君に届け」のフレーズ、
そして、アウトロを全力で鳴らす3人の笑顔が、
自分の中に思いっきり突き刺さりました。



お辞儀して去っていく3人を、
半ば魂抜けた感じで見送りながら、
でも気が付いたら拍手を続けてる自分がいました。
まだ聴きたい、もっと聴いていたい、と。
やっぱり無理かな、とも思いましたが、ライブハウス内の
多くの人も同じ気持ちだったようで、鳴りやまない拍手。


やがて、少し戸惑いつつも嬉しそうな顔でメンバー登場。
ダブルアンコールは想定外だったようで、
「何やろう」「無計画」とステージ上でしばし談義。


客席から「自転車ー」「ビートリップー」「両方ー」と次々上がる声。
最後は結局、「自転車」で締め。
それまであった緊張感は消え去り、もうひたすら楽しそうで、
初めてライブをやるバンドのような生き生きとした演奏でした。


最後の音が鳴りやんで、感謝の言葉を何回も言って引き上げる3人。


もうさすがにアンコールはない。
そうわかっていても、拍手をする手をしばらく
止められないでいる自分がいました。
できることなら永遠に聴いていたい。そんな風な思いでした。


セットリスト


1 アイワナ
2 KIDS ARE ALRIGHT
3 very merry
4 流星群
5 ノスタルジック
6 ロックンロールと君とメロディー


en1.
シャンデリア

en2.
自転車

http://www.myspace.com/bazoo818




終演後、三ツ川さんと伊藤さんにちょっとだけ挨拶して帰宅。
最後だというのに目がどこ向いてるんだって感じで挙動不審な
自分にため息…なんだか申し訳なかったなぁ。
それでも声かけれただけ良かったと思います。
背中押してくれた(?)ついった仲間のお二人に感謝。
未音源化曲聴きたい聴きたい言いすぎてすいません。






そんなこんなで、一日経った今も、音の余韻でふわふわしている自分がいます。
BAZOOの音楽、もっともっといろんな人に聴いてほしかったし、
何よりまだまだずっと聴いていたかった。
正直言ってまだ受け入れきれていない自分がいますが、
ともかく3人が新しく踏み出した一歩を応援したいと思います。
出来ることなら、またいつか、3人が鳴らす音が聴けたらいいな、と思いつつ…


今はとにかく感謝の気持ちを。
BAZOOのメンバーと、BAZOOの音楽に。 本当にありがとう。