地球で一番幸せだと思ったあの日の僕に君を見せたい


R.I.P. / Merry Christmas

R.I.P. / Merry Christmas


いや、いいシングルだと思いました。ほんと。
BUMPのここ最近(と言っても一番近いのが2年前ですが…苦笑)のシングルは、
正直そこまでぐっとくるものがなかったのですが、今作は違って。
BUMP独特の、歌詞とメロディの相互作用でじわじわ心がたかぶっていく感じを、久しぶりに味わうことができました



R.I.P.


唄い方が凄く優しかったり、サウンドが綺麗だったりはしたんですが、
2回目のサビのところまでは正直、ああ、いつもの感じだな、って思っていました。


それが、大サビからの展開で一気に印象が変わって。
特に「怖いんだよ」というフレーズが飛び出すところ。
うわー、そうくるかっていう感じで。
最後の方の数行の歌詞で、曲全体が違ってみえてきました。まるで魔法みたいに。

ここに誰が居たかっただろう それが僕にもなり得ること
こんな当然を思うだけで 眠れないほど怖いんだよ


そこに君がいなかった事 底に僕が居なかった事
こんな当然を思うだけで 今がこれほど愛しいんだよ


この記事のタイトルにした、ラストの歌詞も凄く好き。
この曲の「君」って、人によって、そして時によって何にでも変わりますよね。
タイトルがさすところも、何が眠っているかはそれぞれ違って。
奥行きがある曲だなーと感じました。


個人的に、今はこういう記憶に訴えかけてくる曲に弱いです…
あーもう聴いてて書いてて泣きたくなってくる(いい意味で)。
すぐに景色が滲むよ




・Merry Christmas


R.I.P.にもまして、本当に優しい曲。
でも温かいだけじゃなくて、凄く寂しくもあって。
聴いてて、初めて「ホリデイ」を聴いた時と同じ感覚がありました。


嘘つきが抱きしめた 大切な人



このフレーズにがつんとやられて、
そうこうしてるうちに 「許せずにいること 解らないこと 認めたくないこと 話せないこと」が
次々と頭にとびこんできて。


で、そのもやもやした気持ちがラストへ向かっていく過程で
だんだんと雪みたいに溶けていく。
うわーBUMPだなー、と、思わずにいられませんでした。
そして、全部溶かさずに少し残るあたりがさらにBUMPだなー、と。


今年のクリスマスはいつもより温かい気持ちで迎えられそうな、そんな気がします。

信号待ち 流れ星に驚く声
いつもどおり見逃した どうしていつも
だけど今日はそれでも嬉しかったよ
誰かが観たのなら素敵なことだ


そんな風に思えたと伝えたくなる
誰かにあなたに伝えたくなる
優しくされたくて見て欲しくて
すれ違う人は皆 知らない顔で


今BUMPに言いたいことは一つ。
はよライブやってくださいお願いします!