今日が笑う 寂しそうに


極度なまでの初対面恐怖症&あがり症な自分ですが、
最近場面によってそれが変わることに気づいてきました。
・その場限りの人だと大丈夫
・事務的要件で会う人だと大丈夫
・周りに第三者がいないと大丈夫


ようするに嫌われるのが怖いんですな。
あーしょーもない自分。



・「ATOM」/LUNKHEAD


AT0M

AT0M



セルフタイトルの3rdアルバム以降、
より開かれた音楽性に変化していったランクヘッド
ライブではより熱く激しく、客を煽って盛り上がるようになった彼ら。
バンドの状態としては良いんだろうなと思いつつ、
自分は少し距離を感じて寂しく思ったりしていました。


ただ、前作「孵化」では、、
心の奥底をそのままさらけ出す、
無器用ながらも温かい世界観が少し戻ってきた感じがしていたので、
今回のアルバムを、不安より少し期待が上回るという心境で待っていました。
そして先週、遅ればせながらようやく聴くことができたわけですが…


結果、過去作含めたランクヘッドワールドに、久々にどっぷり浸かることになりました。


一曲目の「闇を暴け」のイントロが抜群によく、おお?っと思わされ、
「花は生きることを迷わない」の強烈な歌詞にはっとさせられ、
トットのどこまでも優しく柔らかい音にじんわりぐっとくる感覚を覚え、
「Birthday」で、ああ、ランクヘッドだな、としみじみ感じさせられ…


初期の脆くて壊れそうな世界観と、最近の芯の通った勢いとが、
うまい具合に噛み合わさった作品になっていると思いました。
1曲目から通しで聴きたくなるアルバム。そう感じたのは自分にとって「月と手のひら」以来です。


ドラム石川さんがライブに常時参加できなくなったり、いろいろあったランクヘッドでしたが、
個人的に、今回のアルバムで再び彼らに近づけたような感じがして、なんだか嬉しいです。
高校生の時、これでもかというぐらいによく聴いた、自分にとって大事なバンドのひとつなので。


また久々に、ライブに行ってみたいと思います。

悲しみに単位はないはずなのに
人はそれを比べたがる


ああ、苦しくて吐きそうになるよ
胸が痛い 空気が足りないって
ああ、生きてるなぁ
迷いもせずに 僕の小さな心臓が脈をうつ

(「歌いたい」より)