スキマ産業×天辺から爪先まで vol.12 〜キツネの嫁入りレコ発神戸篇〜 キツネの嫁入り/長谷川健一BAND SET @旧グッゲンハイム邸


雑だけどやっと書けたよ…(12月7日深夜)
2度目の旧グ邸の記録。


前回来たときは昼間からのイベントだったのに対して、
この日はついた時には真っ暗だったのでまた違った外観。
でも、中は相変わらず独特の温かい雰囲気に包まれていました



・長谷川健一



ピアノに石橋英子さん、ドラムに山本達久さんというバンドセットでの出演。
なかなかこの3人でのライブを観る機会は無いので(当然自分は初めて)
楽しみにしていましたが、期待以上にソロとの違いを楽しめました。
石橋さんのピアノの透明感は、ハセケンさんの声に本当に良く似合っているし、
山本さんのドラムは意外性に溢れていて、聴くだけでなく見ていても飽きませんでした。



大好きな曲、「白い旗」でその素晴らしさにため息。
あの高音の伸びは他の歌うたいには出せないもんだと思います。
自分はライブ音源でよく聴いていたこともあって、「お馴染みの曲」みたいに
思ってましたが、次のアルバムに収録予定とのこと。
多くの人に届いてほしいとおもいます。



「凍る炎」ではバンドセットの本領発揮。
曲の中盤から後半にかけて、起伏の激しいドラムに目を奪われ耳を奪われました。
「あれは嘘だ」のフレーズの印象が強烈で、ライブ後もしばらく頭から離れませんでした。



「最近疲れてるキツネの嫁入りのマドナシさんに贈る」とのことで、
渡辺美里さんのカバー。英語のフレーズを歌う姿がちょっと新鮮でした(笑)



「夜明け前」はライブでいつもやっているイメージがありますが、
この日もやっぱりこみあげてくるものが。
自分の中でこの曲は特別なものだな、と再確認。



「海の歌」は以前大阪でノンマイクワンマンをやっていた時に初めて聴いて、
前回のろびさん企画でもやっていた思い出深い曲。
こちらも次のアルバムに入るそうです。楽しみ。



最後に、これまた新譜に収録されるという、「子どもの国」。
具体的な内容を覚えていない(…汗)のが残念なとこですが、
歌詞が凄く良いな、と感じたのが記憶に残っています。




・セットリスト


1. 何処かへ
2. 白い旗
3. 凍る炎
4. 鳥のように
5. 空の色
6. ユリイカ
7. lovin' you(渡辺美里カバー)
8. 夜明け前
9. 海の歌
10.子どもの国




キツネの嫁入り



4人揃った状態のライブを観るのは初めて。
もともと独特の異世界感が滲み出てるバンドですが、
その濃さがさらに増してる気がしました。



初っ端に「雨の歌」を持ってくる、ってのがその時点で凄いな、と。
出だしから一気に曲が持つ世界に引っ張られて、
自分の居場所がわからなくなりそうになる中に、コーラスが心地よく響いて。
湿った空気や、音が雨に吸い込まれていく気配が感じられるような演奏でした。



この日は2ndアルバムのレコ発でしたが、
にも関わらず未収録の新曲たっぷり。(マドナシさんもネタにしてましたが)
どれもこれも初めて聴くのに言葉が耳にどんどん飛び込んでくるものばかり。
臨場感が凄かったです。早く歌詞カード手元に置いて聴いてみたい。



ひさよさんはピアノメインで曲によってアコーディオンや木琴も。
ピアノももちろん良いですが、後者2つの音色は聴いてて本当に楽しくなります。
キツネの嫁入りの楽曲が持ってる演劇的な雰囲気にも似合ってて好きだな、と。



この日のハイライトは「せん」。
長い長い曲ですが、それを感じさせない凄まじい密度でした。
鍋の中にあれもこれも詰め込んで溢れかえってるような状態で…
でもそれが最後にはすっきり空っぽになるんだから凄い。
おなか一杯で、でも次の具が欲しくなる感じ(笑)。



「せん」があまりにも濃かったので、後は軽い感じで終演かな、と思いきや、
そこからやった2曲の新曲がこれまた強烈。
タイトルだけでインパクトありますが、中身もそれに負けじと畳み掛けてきました。



アンコールの「東西南北」。
これが音楽の魅力をこれでも詰め込んだような雰囲気で、
心の中から笑顔がじわじわと広がっていくような感覚がありました。
素晴らしかったです。



・セットリスト


1.雨の歌
2.エール
3.「放物線」(新曲)
4.白黒
5.結局、そう
6.俯瞰せよ、月曜日
7.「悲哀の仕事」(新曲)
8.家探し
9.せん
10.山羊は死刑台に昇らない(新曲)
11.死にたくない(新曲)


EN.
12. 東西南北