何も欲しくないけど物足りない


・「Sky mouth」/People In The Box

Sky Mouth

Sky Mouth


どんどん奥底へ潜っていくような印象を受ける、People初のシングル。
導入的な役割の生物学はなんだか幻想的な雰囲気。
そこから、アップテンポでありながら、とっても気持ち悪い(褒め言葉)展開をみせる天使の胃袋へと続き、
なんだか聴いてて手のひらの上で転がされてるような気分になる、
奇妙極まりない曲、「冷血と作法」で締め。
なんとも彼ららしいシングルらしさ皆無の作品になってると思います(笑)


最初聞いたときはまず、冷血と作法のラストのたたみ掛けるような展開にびびりました。
ここまでためてこうくるかっ、ていう。血迷って生まれ変わる、というフレーズも相当ですが、
「今の君はきれいだーーーったぁ↑」?という、からかってるような唄い方も印象的。
これライブでどんな感じになるんでしょうか…想像がつきにくい。


あと、天使の胃袋、冷血と作法、どちらも言葉の繰り返しが耳に残る感じですね。
特に後者の「翼だけが空を飛ぶ」「亀裂が走る」あたりは効果的だなーと。


あえて言っておくと、自分としては今回のこの作品、「期待通り」ではなかったです。
いや、何度もリピートしてますし、すごくいい曲揃ってるんですけど、前作「Ghost Apple」が、
自分の中で凄すぎたので、今回はまだまだいけるんじゃないか?って感じてしまいまして。
もっとも、さらにじっくり聴きこんだり、ライブで聴いたりするうちに、
どんどん好きになっていくかもしれません。何にせよ、ワンマンが本当に楽しみです。

↑このPVは鮮烈でした。




・「cinema」/カフカ

cinema

cinema

lowname時代から数えて、これが3作目。
過去2作に比べて格段に良くなってると思いました。
もともと優しさに包まれたサウンドを鳴らすバンドだとは思ってたんですが、
以前に比べて凄くわかりやすくそれが伝わってくるようになったと思います。
3月にヒツジツキとの対バンでライブ観る予定なんですが、
このアルバムを聴いて期待が自分の中でぐんと上がりました。
lowname時代にミナホで観て以来、どれだけライブが良くなっているのか。
とても楽しみです。

きっと綺麗なものばかりだよ
その目に映るすべては
悲しいふりをしているだけだから
物語の始まりは この目が次に開くときだ
パレードは続く
(「虹の下」より)

http://www.myspace.com/kafukaspace