越えられない壁の向こうに声がするから越えられない壁の向こうに声を返した


ひかり

ひかり


木漏れ日のような音楽。
シンプルで余計なものがなく、
囁くような歌声がどこまでも優しいです。


轟音ギター、パワフルなボーカル、予測不可能なリズム。
そんな音楽も良いですが、こういうシンプルな音と言葉を
体が求めてるのを時々感じます。やっぱり、普遍的なものって、強いですよね。


一度に心を貫かれるタイプの曲はないですが、
ふとした時に聴きたくなる、そんな曲がたくさん詰まっています。


目が渇き痛んでも 明日まで咲き誇るこの世界は夜明けまで見ていたいね
綺麗ごと 並べ立ててさ


‐その下になにか埋まっている

「桜」より)



・風はおそらく永遠に吹きやむことはない


風に舞いあがるビニールシート

風に舞いあがるビニールシート


短編6作。作品によって結構違う印象を受けました。
「守護神」のちょっと特殊な展開の仕方が面白かったです。
少しミステリアスな感じの登場人物が出てくる作品にはまるのが、最近の自分の傾向。
もともと児童文学書いてた人らしいので、個人的にはそっちが気になったり。




・嘘でごまかして


なんとか紡いでく日常。
駄目だ駄目だと言いながら。
繰り返し、繰り返し。
嫌になるくらい、同じことを呟いて。


もしかしたら、既に諦めてしまっているのかもしれない。
言葉だけは、諦めてはいないけれど。


今は、言葉の方を信じてみたい。まだ。
今は、まだ。


できたら、本当になるまで、ずっと。