trespass presents「style vol.23」trespass/folk enough/the bondance in mexico/REEFER(at HELLIVA LOUNGE)


いろいろあったけど、いいライブだった。
REEFER、好きだ。





HELLIVA LOUNGEは初めて来るライブハウス。
キャパは100人ぐらい?
いかにも地元の音楽好きが集まりそうな小さなハコ、って感じでした。
出演バンドの関係者がたくさんいたっぽいですが、それにしても場内満員で少し驚きでした。


なんとなくそういう気分だったので珍しくアルコール飲みつつ待機。
20分押しぐらいで開演。







・trespass


神戸、大阪中心に活動中の3ピース。このイベントの主催バンド。
主催なのにトップ?って思いましたが、演奏が始まるとそんなことは忘れさせてくれました。
分厚く響く重低音のリズムが心地よかったです。
ドラムのマキさんかっこいい。
またライブ観てみたいです。


http://www.myspace.com/trespass2


この時点で、どうやらREEFERがまだ到着していないらしいということが、
スタッフさんたちの会話を聞いててなんとなくわかりました。
個人的に、かなりそわそわしながら、そして軽く酔いながら待機。



・folk enough


こちらも3ピースながら、全くもってtrespassとは違う雰囲気。
歌詞はすべて英語で、サウンド的にもどこか日本人っぽくない(良い意味で)、ほどよく力の抜けた演奏。
ついでにいうとボーカルの井上さんの容姿も日本人っぽくない。パッと見いつも酒飲んでそうな外人さんって感じ(笑)
MCも客にやたらと絡み、実にフリーダムなライブをやってくれました。


http://www.myspace.com/folkenough



・the bondance in mexico


総勢7人(もしかしたら8人だったかも…)という大所帯バンド。
HELLIVA LOUNGEスタッフの人がメンバーに入ってるんかな?
(ちょっと調べたけど詳細分からず)


とにかく物凄い音圧。
お酒飲んでて良かったー、となんとなく思いました。
ゆらゆら揺れながら聴くと心地良い感じ。
お客さんかなり盛り上がってました。


途中でようやくREEFERのメンバーさんが到着したようで、
申し訳なさそうに客の間を通って楽屋へ楽器を運んでらっしゃいました。
MCでネタにされて「すいません!」と客席から謝ってたり。


アットホームな雰囲気で演奏終了。
公式HPが見当たらなかったんですが、新鮮なステージを魅せてもらいました。



REEFER


遅れて来た上に、機材トラブルか何かでvo.ヒデトさんのギターが鳴らず、
かなり待つことに。「早くやれやー」との声も飛ぶ中、
帰ってしまったお客さんも多く、観ててかなりハラハラしました。


結局準備がすべて整うのは10時を過ぎたころになりました。


曲をやる前に、
「せっかく呼んでもらったのに、僕等の都合で遅れてすいません」
「ステージで返します」
と簡潔に一言あって、「黒い羽根」で演奏スタート。



少し荒さがありつつも、前に大阪で一度観たときに比べても
相当気合いの入った演奏となっていた気がします。
単に暴れて大音量を響かせる、というのとは違う、
本当の意味で「熱」が溢れ出てくるのが感じられるステージ。


途中、「今回は、本当に…」と何かいいかけて
「まぁ、いいか」と呟いてまた曲へ。
言葉で伝えようとするより、音楽で表現した方が圧倒的に伝わる。
そんなバンドなんだな、と。ちょっとファンの贔屓目あっての
見方がもしれませんが、少なくとも自分はそう感じました。


お客さんの中には退屈そうにしている人もいたのが気になりましたが、
(ライブ終了後に常連さん同士で絡むために残ってたっぽい)
アンコールもやってくれて、個人的には、心動かされる演奏を思いっきり味わうことができました。



http://www.myspace.com/reeferss



終演後、REEFERのライブ音源CDが500円で売ってたので購入して帰宅。
今まで大きなトラブルのあるライブを経験したことがなかったので、
いろいろと動揺したりしたんですが、終わってみれば、あの場に居れて本当に良かったと思います。


感情を揺さぶる音楽と一緒に、毎日を過ごせる幸せ。
それを噛みしめていたいと、改めて思いました。

暗く淀んだ隅っこの奥を懐中電灯で照らす
さらけ出された人間の屑だ
明日は晴れそれだってきっと価値のないでっち上げ
戸惑いはまた迷路 また迷路さ 後悔の宇宙


美しくありふれた痛みだろ

(「a doughnut music」/REEFER