心と向き合うなんて 無謀さ


Hurt

Hurt


・「HURT」/syrup16g

以下、素直に書いた個人的な感想になります。人によっては不快に思うかもしれないのでそこらへんは気を付けてくださいませ。




初めてこのアルバムを聴いてから1週間経った今、自分の心の中では、安心感と物足りなさが混在しています。

安心感は、ああ、これはシロップだな、と感じられる曲が揃っていたことに対するもの。正直な話、一回終わってしまったバンド…それも、ラストアルバムで、いかにも「これで終わり」という曲を並べたバンドが作る新曲、というものに、ちょっとイメージが湧かない部分がありました。けれど、そういう戸惑いに対して、違和感なく当たり前のように「syrup16gの音」を聴かせてくれたメンバーに、まずはありがとうと言いたくなりました。

そしてその一方で感じた物足りなさ。これはただ単純に、心の底からぐっとくる歌詞やメロディが少なかったことに尽きます。全体を見ればとてもいいアルバムだと思いますし、ところどころハッとするフレーズもあるんですが、自分にとっての「大事な曲」となりそうな曲が現時点では無いのが正直なところです。

そんな感じで複雑な感情が入り乱れている現在ですが、今はこのアルバムがどうこう以上に、「その先」が気になって仕方がありません。
シロップが帰って来てくれた、その事実が一先ずはしっかり受け止められました。そうなると、次はどこに行くのか、ということになりますよね。
ある意味このアルバムは「ただいま」の挨拶みたいなものだと自分は思っています。そこから、これからのライブや新しい曲(気が早いですが)で、どういう姿を見せてくれるのか。未だに不安もありますが、今は期待の方が圧倒的に大きいです。

まだまだシロップの音楽の力はこんなもんじゃないと思ってますので、今後の展開を楽しみに待ちたいと思います。



蛇足。書きながらまた通しでアルバム聴いてたんですが、やっぱりなんだかんだ好きです(笑)一番好きなのは「宇宙遊泳」。「爽やか」「キラキラしてる」みたいな感想が多いみたいですが、自分の中ではとにかく「真っ白」なイメージ。すっと内側に入ってくるのが心地良いです。

蛇足2。こないだあったニコ生の過去曲&ライブ振り返りが思った以上に楽しかったです。改めてシロップ好きすぎるな自分、と思ったり。この先この上にまだまだ積み重なってほしいと思う次第です。