幸せも 不幸せも

・似たようなもの


あまりにも弱くてあまりにも無意味で。苛々を蹴り飛ばしながら歩いていると、また空の上から笑い声が聞こえてくる。馬鹿馬鹿しい。そんなふうにしているうちにまた時間が過ぎ、1人の部屋へ戻ってコーヒーを飲む。甘い。それはいつだって甘い。ふと机の方に目をやれば、そこには自分以外の誰かが座り、黙々と画面の向こうへ言葉を発信している。それを横目でぼんやりと眺めているうちに、ゆるやかに記憶が途切れ、気がつけば何もない朝の上に横たわっている。朝には何もない。何もないからまた始めなければならない。また、始めなければ。