大観衆の人々が音楽聴いて泣いている

・まつきあゆむ「１億年レコード」

局地的にせよ、けっこうな話題になってるこのアルバム。
ダウンロード販売というものに微妙に抵抗があるのもあって、
ずっと迷ってたんですが、一昨日の夜購入を決意。
そして現在ヘビロテ状態です。

彼のことや１億年レコードについて「誰それ？何それ？」という方は↓の２つのリンクの内容を読んでみてください。

http://d.hatena.ne.jp/matsukiayumu/20091201

これを最初に読んだ時、自分が感じたのは大きく分けて以下の二つのことでした。

まず、こんなやり方ができるのか、という純粋な驚き。
考えてみれば凄く単純な話なんですけど、
実際に思いついても、やろうとした人は今までいなかったんじゃないでしょうか？
彼のようにある程度知名度があり、CDも出しているアーティストがこういうことをするとは。

確かに　自分の音楽を聞かせたい→←誰かの音楽を聴きたい　という関係の中で、
このやり方は凄く合理的なんですよね。
情報の伝達は早いし、無駄なコストはかからないし、何よりわかりやすい。

それと同時に感じたのが、ダウンロード販売のみ、ということへのとまどい。
自分は別にCD主義とかではないですが、やっぱりジャケットや歌詞カードへの思い入れみたいなのはあります。
特に歌詞カードについては、CD買ってからしばらくは曲聴いてるより
長い時間目にしてるんじゃないかっていうぐらい（笑）眺めまわすタチなんで、
それがないのは寂しいなーとか思ったりしました

そんなわけで元日の発売から1週間ほど迷ってばかりだったんですが、
最終的に買う事を決断させたのは、実際に聴いた人たちの声（twitter上での呟き）でした。
どんな派手な広告も、リアルタイムで届けられる興奮に溢れた声には勝てません。
ある意味うまくのせられたのかもしれませんが…（笑）

http://twitter.com/#search?q=%231okunen

その声（現在も更新されてます）↑

そんなこんなで購入決意と同時にまつきさんにメール。
すぐに返信が来たものの、夜中だったのでその日は期待をしつつ就寝。
翌日大学行って帰りに振り込みをして、
家に戻るともうダウンロードメールが届いてました。
これにて購入完了。なんだか凄く新鮮な感じです。

ダウンロードを完了して、さぁいざ聴くぞとなった時、
そこには他の新譜を聴く前とは全く違った高揚感がありました。

以下、感想になります。

まず聴き終わって思ったのが、楽しい！ということ。
曲が良いとか悪いとかはまずは置いといて、
びっくりするぐらいわくわくしながら聴いていた自分に気付かされました。
歌詞カードが画像ファイルとか味気ないなーっと購入前は思ってたんですが、
全くそんなことを感じること無く、音を聴いて、画面を見ながら、
凄くどきどきしている自分がいるということに、少なからず驚いてしまいました。

そして凄いのが、そのどきどきが聴き終わってからも持続していたこと。
28曲ぶっ通しで聴いたのに、まだ聴きたい！と思ったという、
これはやっぱり販売方法うんぬんではなく、曲が良かった、ということにつきるでしょう。
どこまでも真っ直ぐで、それでいて視点は新鮮なメッセージソングがこれでもかと詰まっている、という印象。
この曲たちを伝える手段として、今回こういうやり方での販売になったのは、
凄く自然な流れなんだろうな、と思わされました。
普通にCDで売っていたとしたら、このアルバムに収録された曲の歌詞や音で、
ここまでわくわくすることはなかったでしょうし、全体的にまた違って聞こえたことだろうと思います。

そんなわけで、自分にとってかなり新鮮な音楽体験となった「1億年レコード」
今も聴きながらこの文章打ってたんですが、わくわく感がまだまだおさまりません。

最近の音楽の流れを悲観的に語る人が多い中で、
まつきあゆむさんがそれをプラスにしようといろいろやってるのを見て、音楽の可能性って本当に幅広いんだなーと実感しました。
音楽の形が変わっていく中で、もちろんCDがなくなってほしくはないですが、
ただただ否定するばかりじゃ何もいいことないな、と改めて思いました。

そんなわけで、まつきさんに感謝。今後の活動がとても楽しみです。