People In The Box Ghost Apple Release Tour (12月6日@神戸)


先日、行けなくなった…と書いたんですが、
用事を終えてダッシュでスタクラ向かったところ、
なんとかPeopleだけ観ることができました。
(pplとLuminous Orangeの皆さんには申し訳なかったです…聴きたかった。)



以下セトリ等ありますのでご注意を




※今回物凄く記憶曖昧です。間違いいつも以上に多々ありそう…


入口に着いた時にはもう
Peopleの演奏が始まってて、うわー、となりましたが、
聴こえてくるのは…「月曜日/無菌室」!
ということは一曲目orラスト…で、時間的にラストってことはない→まだ一曲目!
と思考が働き、この時点でテンションかなり上昇。
ドアを開ければそこにはずぶずぶずぶと染み込んでくる音、音、音。


体調不良の中走ってきて本当に良かった…と、この時点で確信しました。



続いて「水曜日/密室」
正直演奏は不安定でしたが、
それを呑みこんでしまうようなド迫力。
いい意味で気分が悪くなる…そんな音たち。(自分で書いててどういうことや、って感じですが、そうとしか形容できないです)
ラストの「楽しすぎたから動けなくなった」の
フレーズが、CDで聴くよりも一段上の凄味を放っていて良かったです。


さらに「土曜日/待合室」


この静かでシンプルな曲が、何でここまで胸に響くのか…
波多野さんの声がめちゃくちゃ優しい。
疲れてたこともあって、夢見心地で目をつぶって聴き入りました。



波多野さん「はじめまして、People In The Boxです」と挨拶。
スタクラは初めてだったんですね。なんか意外に思ってしまいましたが、
考えてみたらまだまだ結成してそんなに経ってないバンドなわけで。
それなのになんだか風格あるところが凄いです…。いやはや。


続きまして「火曜日/空室」


何と言ってもアウトロ。
聴く側の頭の中をかき回すような音を鳴らしつつ、
メンバ−3人とも暴れる暴れる。
三角形が乱れそうで乱れない絶妙なバランス。心地良かったです。


さらに、「犬猫芝居」
新譜以外の曲がここで初めて登場。
息の詰まるような演奏の中、耳に焼き付く短いフレーズ。


生きたまま死んだ2人に僕はなってみたい


そしてそれに覆いかぶさるように、


みんな生きるのが好き 死んだこと無いから


と、「サイレン」の音。
呼吸がきこえてくるように唄う波多野さん。


このつなぎはずるい…
ワンマンのブリキの夜明け→サイレン の流れを思い出しました。



ここからMC、ドラム大吾さんの独壇場タイムスタート(笑)



第一声
「下痢とまんねーーーー!!!!」(大声)


…とりあえず大変みたいです(笑)


・(ハイテンション&大声を保って)
「この時期神戸と言えばルミナリエですね!?
凄いですよねー。あれって元々震災の後に始めたということで…凄くいいと思います!」

客「ありがとー!!」

大吾さん「あ、どうも(笑)」
「…まぁ僕は見たこと無いんですけど」  …おい(笑)



「見たことはないんですが、写真とか見る限りでは…」
「マジはんぱねーー!!(大声)」


後ろでスタクラのスタッフが「見たこと無いくせに(笑)」とツッコミ。
松原店長と大吾さんで漫才やったら面白いんじゃないかと思いました(笑)(ダブルボケ&ツッコミで…)




その後、ハイテンションのまま、告知等
「ゴーストー↑アップルー↓!!ヒーーーハーーー!!!」が聴けました(笑)


物販説明では
「わかってらっしゃるかと思いますが、病んでる人がいっぱいいますんで、ピルケースも用意しております」
と満面の笑み。いやーこの人ふり切れてますねー。



「80%じゃ駄目なんです。100%でぶっ殺しにいくんでよろしく!」



てなことでゆるゆるMCモード終了。
仕切り直しは「完璧な庭」
一気に場内に広まる緊張感と高揚感。
リズムにのれそうでのれない歯がゆささえも気持ち良かったです。


続いて「ペーパートリップ」
やっぱりこの曲は盛り上がります。
演奏も切れ味鋭くなり、響きわたる音が白い刃物のように思えました。
ラストの「終わりの始まりをみたいな」のシャウト、
波多野さんの声が掠れていて、それが逆に凄くいい味だしてたのが印象的でした。
今もまだ頭の奥の方で反響してる感じがします。


そして本編ラスト、「日曜日/密室」
もういいかい。もう一回。もういい、かい。まだだよ。まだまだだよ。もう、いい。


いろんな断片が現れては消えていくのを感じました。





アンコール。


やってやるよと大吾さん。もう一曲だけやって帰ります、と波多野さん。


「始まりの国」


ペーパートリップと同じくライブの鉄板と言っていい曲。
ライブで聴くたびに鳥肌立つんですが、今回もその例にもれずでした。
箱から音が溢れ出ていて、でも箱そのものは壊れてはいない。
そんな絶妙な音の均衡具合。特に間奏がほんと良かったです。



そんなこんなで終了…
でもなりやまない拍手。


とりあえずドリンクチケット交換してスミノフ飲んでたら、
きました、ダブルアンコール!


大吾さん「神戸牛ってうまいの?」
客「おいしいーー」


客「うしーー」
大吾さん「いや、知ってる(笑)さすがに馬鹿でもうしってことはわかる。」
    「食べて帰りたいと思います」


大吾さん「やっぱりみんなクリスマスはルミナリエ?」」
客「もう終わってるー」
大吾さん「え?終わってんの?え?
客「14日までー」             (※ルミナリエはクリスマス前にはもう終わっているのです)


大吾さん「もったいねーーーー!!」




波多野さん
「アンコールでは毎回何やるか決めてなくて…
 その時の気分で決めてやるわけなんですが。
 勝手にそうやって決めて、音の調節はPAさんにお任せするという、
 そんなSな人間が曲作ってるバンドです」


大吾さん
「まぁ俺はドMだけどね!」

波多野さん
「ドSとドMがいて、丁度いいバランスがとれてるっていう…」


大吾さん
「ちなみに、もう一人は…ドSとドM両方です」


ぺこぺこ頭下げるべース福井さん(笑)


福井さん
「しいていうならM?確かMはSにもなれるんだよね…?」

波多野さん
「そういう話をし出すと三時間ぐらいかかる」(笑)



福井さん
「前テレビで見たんですけど、手相でSかMかわかるらしいんですよ。
前それを楽屋で、sleepy.abとかと一緒にやって…
まぁいいませんけどね、誰がどういう結果だったとか。」


…気になる(笑)成山さんは…?


「そんなわけで、気になる方は、いつでも声掛けてください」(笑)




最後に大吾さんの
「それじゃ、最後一曲、花の金曜日」   (花の、だったかなんだったか…記憶が怪しいです)
というふざけた言葉を合図に(笑)、今度こそラスト「金曜日/集中治療室」


これが圧巻。
それまでのMCの空気はどこへやら。


めちゃくちゃにしてやろうよ


から先、ただただ圧倒されっぱなしでした。
もう意識がどっかに飛んで行ってしまって、
心ここにあらず状態。
メンバーが去った後もまだ曲が終わった感じがしなくって、
ずっとずっと音が鳴り響いているかのように思えました。


翌朝、報いの雨に濡れて
ダメになった絵のなかの国で
僕等の困ったように笑う姿は
溶けていったよ
消えていくよ




セットリスト


月曜日/無菌室
水曜日/密室
土曜日/待合室
火曜日/空室
犬猫芝居
サイレン
完璧な庭
ペーパートリップ
日曜日/浴室


en.1
始まりの国


en.2
金曜日/集中治療室





用事が終わって出発した時には間に合わないと思ったんですが、
諦めずに観に行って本当に良かったです。
ワンマンになったらどうなってしまうんだろう…楽しみだけどちょっとだけ怖いです(笑)


このライブに携わった全ての皆さん、そしてレポ読んでくれた方、ありがとうございました。