乗り越えてゆくならば


世界のフラワーロード

世界のフラワーロード


原風景。
町並み。
通りを抜けて、行きな。


なんて優しい音楽だろう。



「魔法を信じ続けているかい?」
に散りばめられたいろんなものに、
声をあげて返事したくなったのは自分だけじゃないはず。


中村一義の「金字塔」から、今の100sに至る道のり。
そしてこれから。この一枚にぎゅっと濃縮されて溢れ出てきてる。
言葉が、音が、生まれて死んでいくのが伝わってくる。


音楽って凄いって改めて感じた。
そんなこと、何度も何度も思い知らされいるのに、
まだまだまだまだ自分はその可能性のほんのちょっとの部分しか見れてない、聴けてないんだと思う。



心の距離をあらかじめ持って、
涙の波を、いつかは越えてゆく。
さぁ、だから、笑顔でいつも乗りきってゆく。
さぁ、だから、ここらで「はじまり」だ。

この世界じゃ、そう、
「ちょっとぐらいさ、笑おう。」って、
願いを込めて響く音がある。
(「空い赤」より)



距離はいつまでたってもなくならないし、
生きてるものはみんないつか死ぬし、
覚えているふりで忘れていることばかりが増えていく。


でも、「でも」と言わずにいられない。
そういうふうに(少なくとも自分にとって)世界はできていて。


「希望って何だ?」って訊かれりゃ、今、君と僕。
(「フラワーロード」より)


絶望ってなんだ?って訊かれりゃ、それも、また。
どっちに転んでも、
信じていたいものが、この風景の中にはある、そんな気がした。


魔法はさらに上へ。なくすはずないだろ。
さらに上へ。殺せはしないだろ?


条件は「単純なことを想う」
同情の群れは、とうにない。
この幼稚な気持ちがどうか、永遠でありますように。