「君は永遠にそいつらより若い」/津村記久子 読了


タイトルに惹かれたのと、確かこの本読んでたブロガーさんがいたなー
という記憶があったのとで、気になって読んでみた。第21回太宰治賞受賞作品との事。
タイトル凄くいいと思うんだけど、最初(賞応募時)は「マンイーター」ってタイトルだったのを
単行本化する時に改題したらしい。大正解だと思う。


で、内容。
一度読んだだけではしっくりこなかったので、
読み終えた直後にまた最初のページに戻って再読した。
読みながら何度も声にならない声が上がった。


サバサバとした語り口も、主人公を始めとした登場人物の性格も、
エピソードもその切り口もなかなか突拍子もない感じながら、
ところどころで凄く魅力的な部分があった。
主人公の、モラトリアム的で、曖昧、不安定な心理描写に共感する部分が多くて、
今、大学生の時にこの本を読めて良かったなーという感じ。




・読書の後は


いつも何かと考え込んでしまう。
その考え込んでいる時間が、好きなような、嫌いなような、自分ではよくわからない。


言葉には、力がある。その力が、良いものにせよ、悪いものにせよ、
自分はそれにどうしようもなく惹かれているんだと思う。