風に吹かれて 種をつまむの


一昨日昨日はなんだかぼーーっとしたり
風邪がまだ微妙に残ってたり、家族のことであれこれあったり
なんやら疲れましたが、今日は久々に部活行ってすっきりしてきました。



チョコレートコスモス/恩田陸 読了。


凄く好みだった。久々に、
読んでて止まらなくなる→徹夜
をやらかしてしまうぐらい(汗)
ぐいぐい引っ張られる話。
演劇関連の話が文字通り舞台になるんだけれど、
全然そっち方面を知らない自分でも十分楽しめた。



サウンドポタージュ


買いました。

主制作音源から流通音源まで、
多ジャンルに渡り幅広い音楽の取り扱いをするレコードショップdisk unionと、
現役大学生が運営する音楽情報発信団体CRJ-tokyoがタッグを組み、独自の視点で厳選した
オススメのインディーズ・アーティストを集めたコンピレーション・アルバム

とのこと。
↓はタワレコのページ


http://www.towerrecords.co.jp/sitemap/CSfCardMain.jsp?GOODS_NO=1916604&GOODS_SORT_CD=104


一通り聴きましたが、まつきあゆむ「流星群」とPADOK 「汽水城のアブローモフ」、
シグナレス「太陽の雨」、そして今井三弦「淡い光」あたりが良かったです。


まずまつきあゆむさん。
いろんなとこで名前聞きながら、実際に曲聴いた事は数回しかなかったんですが、
もうちょっといろいろ聴いてみたいと思いました。独特の言語感覚とやわらかいタッチの音。


PADOKは完全に知らなかったユニット。
幻想的な風景が見えてきそうな音楽。
変な表現させてもらいますと、視覚に訴える音、みたいな…(謎


シグナレス、これほんといいですね。
そして、ゆーきゃん with あらかじめ決められた恋人たちへ、がグループ名変えたバンドだったんですね(汗
ちゃんと書いてあるのに買うまで気づいてなかったです。
ゆーきゃん〜の名前の方はいろんなライブ会場で見かけてましたが、
こちらもまつきさん同様、不思議とちゃんと聴く機会がなかったので、今回聴けて良かったです。
シリアスで文学的な歌詞に、実験的ないろんな音が重ねられて歌われてます。特に歌詞、好みかも。


すれ違いざま撃ち抜いて欲しい、と
そっと呟いて
ただ遠くを見ていた


かすれきった声と ことばなき歌
崩れゆくこの空を拾いあつめても太陽の雨は乾く間もなく
終わらない偽りの祝祭がアスファルトを染める             (「太陽の雨」)



そして本命、元真空メロウ今井三弦
いやはや期待を裏切らない出来でした。
http://www.myspace.com/imaisangen
↑のMySpaceの曲も良い曲ばかりですが、これもまた…


光はどこから差しているの
ぼんやり泡のよう
粒子のひとつぶを
口に入れて噛んで
飛び上がる
            「淡い光」


このセンス、たまらないです。
ほんとこの人の言葉と声には惚れてます、自分。


個人的にはまたバンドサウンドをやってほしい気もしますが、
本人がしばらくソロでやりたいみたいですので、これからの活動に期待しときます。



http://recommuni.jp/feature/index.php/20090429


↑の特集ページで、視聴や歌詞閲覧ができます。
このコンピの制作スタッフのインタビューも載ってて、それも面白いです。



最後に余談。


購入すると、歌詞カードの部分にそれぞれのアーティストの
経歴、紹介文みたいなのが書いてあるんですが…




まつきあゆむ

1983年誕生。O型。14歳からひたすら自宅録音を続け、
2005年「自宅録音」で世界に登場。
ディストーション」「夕暮れの現代音楽」「まつきあゆむ
と立て続けにCDを制作、発表し、エレクトロニクスを用いた〜
(〜以下省略〜)

シグナレス

ダブ、ニューウェーブ、映画音楽などを吸収した
日本語による新しいフリーフォークは、
関西アンダーグラウンドを中心に強い人気を集める。
(〜以下省略〜)

という具合でみなさん紹介してある中、
一人だけ明らかに浮いた人が。



今井三弦

だいたいセンスない。嫌なやつ。
すみっこで鳴ってる。信じてる。馬鹿みたいだ。
(全文)


…最高です、今井さん(笑)
やる気なさそうで馬鹿みたいだけど音楽信じてる、
そんな感じの彼らしさが滲みでたコメントだと思います。
(会ったわけでもないのに「彼らしさ」とかいうのは失礼かもしれませんが…)
以下、今井さんのブログより転載

よくわからない自分みたいなのらくら者を誘ってくれる人がある以上、
もうそこはずるむけで、曲、写真、自己紹介文、やりたいようにやった。
意味不明の律儀さみたいなものがスパークして、当たり障りがあるようにしかできん。
それで、脳天からばっさり切り捨てられることもある。不本意ながらやむなし。
これでそれがあれ。音楽は果てしなく音楽。しみてきた。


…しみてきました。ほんと好きです。