僕も少しは 新しいこと探しておくから


25時のメロディ

25時のメロディ


「2月11日」↓がものすごくツボだったので、AMAZONさんのお力を頼って買いました。
ドイツオレンジの3rdアルバム。
http://www.youtube.com/watch?v=AFIFPYcHjSk


買って良かったです。
久しく抱くことのなかった、懐かしい感情を引き出して、揺さぶってくれました。
ランクヘッドの曲(「白い声」あたり)に初めて出会った時以来です、こういう感触は。


まず何より歌詞が強烈。
ひねりもなく、語彙も少なく、シンプルな言葉ばかり使っているのに、
ずっしり重みを持った詞になってます。
多分言葉という使ってる容器は同じでも、入ってる中身が違うんだろうな、と思わされました。


不器用な生き方してるバンドマンは星の数ほどいるでしょうけれど、
ここまでその不器用さ、弱さ、かっこ悪さをさらけ出した詞を書ける人もなかなかいないと思います。



死んでしまえよ 死んでしまえよ
どこからか苦しそうな声がする
優しくて 悲しそうな声がする


死んでしまえよ死んでしまえよ
大人にも 子供にもなれなかった僕らは
この世界じゃ生きれないのかな        (「ヘヴンズロック」より)



バンドの友達もレーベルの社長も
きいてくれるみんなも
いじめられっこだった僕にとっては
たぶん はじめての仲間なんだ
      (「swan song」より)



さして願いも無いくせに
嘘ついて 蹴落として
まだキレイな顔で笑ってる
僕は僕が 世界で一番嫌いさ
自己嫌悪することで
また綺麗な顔で笑おうとしてる
     (「性悪論」より)




そして声、演奏、メロディ。
これがどこまでも優しいです。
といっても、それはただ単に心休まるような音、というのではなく、
冷たさと温かさが同居したような音。
発してる人の体温が感じられるような、音。


ハイテンポの曲でもスローテンポの曲でも、
一貫してその「体温」のような揺れ動く熱が感じられるアルバムでした。




このバンド、10年以上オリジナルメンバーで続けてきたのが、
つい最近二人が脱退して、現在Vo&Gの篠塚さんが一人になり、
ソロ活動しながら新メンバーを募集してるという状況とのこと。


日記とか見てもこの人の感性凄く好きだと感じるので、
ゆっくり休んでくれてもいいので、どうにかこの先も音楽を続けて行って欲しいです。
その間に自分は過去作も聴いてみようかと。




MySpace↓7曲ぐらい聴けます
http://profile.myspace.com/index.cfm?fuseaction=user.viewProfile&friendID=1000425975


公式HP↓
http://www.geocities.jp/deutschorange/index.html