この生活は終わらない


・意識がぼんやりと


している。
夜は当然のように、そしてさらには朝になっても眠れず、
部活に行こうかと思ったけど外に出る気になれず、
そのまま夕方まで、何もなく過ぎて行った。
いくつかのメールが来て、読んで、それが何だか遠いことに思えた。



・犬が吠える MUSICA巻頭特集


今日がこれの発売日じゃなかったら、
そのまま夜まで時計の針が回って行くのを待つだけだったと思う。
なんだか皮肉なもんだ。


なんとか起きだして、ぼんやりと歩いて、本屋にたどり着き、そして帰った。
帰ってから、何故だかしばらく読む気になれなかった。
ネットを見たり、小説を軽く読んだりして、最後にシロップの曲を聴いて、
やっと、読もう、と思った。


※この先少し内容に触れます。まだ読んでない方はご注意を。





MUSICA (ムジカ) 2009年 03月号 [雑誌]

MUSICA (ムジカ) 2009年 03月号 [雑誌]




まず、表紙と、その他何枚か載っている五十嵐さんの写真を見て、
雰囲気変わったな、と思った。髪型のせいもあるだろうけど、なんだか目つきとか、表情とか。
単にこちらが必要以上に敏感になって、意識してしまった結果の錯覚かもしれないんだけれど、
何か変わったな、と。


そして記事の内容。
新しくできた曲のこと、シロップのこと、人間関係、(思わぬところで草野マサムネの名前が出てきたり)
納得したり驚いたり、いろいろなことを考えながら読んだ。
良くも悪くも鹿野さんが主体となってるインタビューだったけれど、
五十嵐さんの「今」が伝わってくる内容だった。
シロップ解散の時の、ロキノン音楽と人のインタビューとは、全く違った雰囲気が、
彼の言葉の一つ一つから溢れ出ていた。


思っていた以上に、彼は前を見据えていて、そして変わろうとして行ってる。
中にはその変化を嫌う人もいるかもしれないけど、
人も音楽も変わっていくのは当然だから、結果がどうなろうとそれを見守りたいと思う。


とりあえず言えること。
「犬が吠える」は「Syrup16g」とは違う。そして、「五十嵐隆とそのサポート達」でもない。
「犬が吠える」というバンド、だということが、
このインタビューとレコーディング取材を通して感じられた。
そして、五十嵐隆という人間は、やっぱり音楽から離れることはできないということも。


どう転がっていくかはまだまだわからない。
今はただ、彼らの音が音源として届くのを、
そしてライブの中で昇華されていくその時を、待っていたいと思う。