いつかこの唄をこの景色を忘れていき


ランクヘッドを古い曲から新しい曲までランダムで聴いてて改めて思ったこと。
それはバンドもリスナーも、生きてる限り変わってくよなーってこと。
そしてそれを楽しめるようにならないと勿体ないな、ということ。


ランクの楽曲は初期から現在に至るまでだいぶ変化してきたと思う。正直言って
初期の方が好みだった。そういう人は自分以外にもけっこう見かける。


ただ、だからと言って、「昔はよかった」みたいな言葉は
一人の音楽好きとして言いたくないし、他の人にも言ってほしくない。


例えば、高校生の自分は「白い声」が大好きで、
何度も何度も聴いていたから今でもこの曲にはけっこうな思い入れがある。
けれど、もしも現在大学生の自分がこの曲に初めて出会っていたら、好きになってたかどうか。
多分答えは「No」だと思う。考えていることとか、周りの状況が違いすぎるから。


そんなふうに、
一人の人間が一つの曲を聴いて思うことってのは、
その人のその時点での環境によっていくらでも変化する。


同じ曲でも、時間がたてば感じ方は良くも悪くも大きく変わる。
同じバンドでも、改めて聞いたらびっくりするほど印象が違ったりする。
そういう可能性を、「好きじゃなくなった」とか、「もともと嫌いだから」と言って切り捨ててしまうのはかなり勿体ない。
いや、まぁ、そういうやり方もありっちゃありなんだろうし、否定はできないけれども。
ただ、自分が大嫌いな曲を大好きな人が世の中にはたくさんいて、
その「嫌い」「好き」もだんだん変わっていくってことを忘れないでいたい。
だから、「今のところ」好きでない音楽やアーティストに関してはできるだけあれこれ言いたくないし、
好きなものに対しては、その気持ちが大きいうちに、思いっきり好きだと公言していたい。



まぁこんなこと言ってても、人間って生き物はどうしようもなく、
「悪口言うのが楽しい」とか、
「自分が嫌いなものが誉められてると苛立つ」
みたいな部分を持ってて、それが抑えられないことがあるのが悲しいところなんだけれど。


でも例にあげたランクにしたって、ライブでメンバーやファンの表情よく見てたら伝わるもんがあると思う。
多分彼らにとっていい方向に変化してるんだろうなって。

 


できる限りいろんな曲、バンドに触れて、
いつまでたってもその変化を楽しみつつ、音楽を聴いていたいと思うのです。