12月9日(火) 大阪 BIG CAT 【the pillows TOUR 2008“LOSTMAN GO TO CITY”】

体調(というか精神)不良でふらふらしつつ、行って参りました、ピロウズレア曲満載ライブ。
予備知識0で行ったので驚きの連続でした。
そんなわけでどうせ眠れないし、落ち着いたら落ち込みそうなので
テンション高いうちに頑張ってレポ。他会場行く人はネタバレ注意。MCはあやふや&適当、思いだしたら随時追記。















・開演前


BIGCATは当然ながら満員。自分はなんせふらついてたもんで、
とりあえず上着と荷物をロッカーに突っ込んで、スケアクロウT着て後ろの方で待機。
いつも思いますが、ピロウズのライブは客層が広くて面白い。かっこいい感じの女性多数。
予定の7時から10分ほどして客電が落ちました。



・完璧なんでしょ


一曲目は「RAIN BRAIN」
この出だしからして今日は本気でマイナー曲路線かなーと思っていたら、続いて何とも
不穏なイントロが…それが2曲目「STALKER」。選曲に驚き、
さらにその形容しにくい部類のかっこよさに驚き…ちょっとざわついた中で
比較的最近の曲「Degeneration」が始まり、場内は既にいい感じの盛り上がり。
いま思うとこれが最近のライブで聴いたことのある唯一の曲だったかも(笑)




・MC1


まずはボーカルさわおさん恒例の「久しぶりじゃないか」のご挨拶。


「来ちゃいましたか… for the マニアックフファンと銘打たれたこのライブに。来ちゃいましたか。」

「ちょっとピロウズ好き、ってぐらいならともかくね…どっぷりとなるとね。
 ここにいるのは、その…社会的に不適合というか、不器用な人ばっかりなんじゃないかとちょっと心配です(笑)」


…耳が痛いですな(笑




・君の色で街中を塗りつぶせ


続いて「Fun Fun Fun OK!」でわかりやすくテンションをあげつつ、
「JULIET」で更に加速。相変わらず真鍋さんかっこえー。ついでに言うと変にいろっぽいです(笑)
さらに「Sick Vibration 」(ターミナルヘブンズロックのB面)というこれまたすごいマイナー曲。
テンションあがりっぱなし。




MC2


客の「誕生日おめでとうー」「40-------!」のコールに
「俺40?」と目を白黒させるさわおさん(笑)


そっからは怒髪天の増子さんがさわおさんに誕生日メールをくれた話。
「増子さんはいつも絵文字とかつかわなくて、黒一色のメールで…
俺は後輩だしデコメだらけとか駄目とか思いつつちょっとニコっていう顔とかを遠慮がちに使ったりしてるんだが(笑」


「そしたらその誕生日メール。まず背景がピンクで。
でっかいケーキとでっかい蝋燭4本のイラストが真ん中にあって。うさぎ(?記憶曖昧)とかいたりしたて。
そんで下の方に「こちら側の世界へようこそ」って(笑)!!」


場内笑いの渦。40って倍だもんなーと思うと感慨深い。
でもさわおさんはまだまだ音楽楽しんでるし素敵な先輩ばかりだから不安はないそうです。
いやーいい大人達(?)ですねーはい。


ファンから手紙もらったりして、それを読んでて密かに人気のあると気付いたような
曲を今回やってるっていう流れで次の曲へ。




・世界中の窓から笑い声があふれて


軽く作ったのに意外と人気があった、と紹介されたのは「Beehive」
これには個人的にうわーっとなりました。けっこう周りもそんな感じだった気が。
ポップなくせに切ない歌詞+ギターソロのあまりの格好良さにいろいろと五感が刺激されまくってました。
続いて「Moon is mine」さらには「ウィノナ」と、コアなファンに人気のある曲の連続。
まだ9曲なのにこの時点でけっこうなボリューム感。いやはや凄い。




・MC3


「えー、こっから、ちょっと暗い曲が続くわけなんですが(笑)」

との切り出しで、こっから何とも危うい話題へ。以下順不同まとめ。


・「鬱…うつ病ってあるだろ?…ピロウズファンにけっこういるんじゃないかとちょっと心配なんだが(笑)
 いやね、そういう人からのお手紙をけっこうもらうもんで。」

・「病院なんて行かない方がいい!ちょっと苦しいって病院行って、薬いっぱいもらって、どんどんひどい状態になってった
  て人が、周りにけっこういてね。どうなんだろうって思うんだ」

さわおさん自身、病院行ったら鬱って言われてたんじゃないかっていう時期があったけど、
 「俺は断じて鬱じゃない!」って思ってた。

・「俺の知り合いでもね、いろんな病院行って薬もらって治らなかったからって自力で治したってやつがいるしね」

・「だから安易に薬ってのも、「ダメ!絶対」じゃないけど(笑)、どうかと思う」

・「こういうこというとまたしかられるかもなぁ(苦笑)」

・「ピロウズでも聴いて乗り切ってほしい!」          (客拍手)



精神科医がいたら抗議がきそうだ(笑)
正直聞いてて自分の不安定さも相まって気が気じゃなかったですけど、
さわおさんの人の良さが表れてるというか、ほんとその周りの人を見てて辛かったんだろうな、
というのが伝わってくるMCでした。まぁケースバイケース、ってことで…病院も薬も否定はできませんよさわおさん。と、一応。




・哀しみのない世界は僕を相手にしないってわかってたけど探してたんだよ


そんなこんなで個人的にはかなり動揺したまま始まったのは「昇らない太陽」


うあーやばいーと、一人危ないテンションに… 言葉の一つ一つがつきささる歌詞。
しかもCD音源録音の頃とはまたちょっと質が変わったさわおさんの声が、妙にヒリヒリした響きをもって届きます。
客席も静かに見守っていて、ベース音と一緒に自分の体の音が聴こえているような感覚に陥りました。


そうこうしてただただ聴き入ってるうちに曲が終わり、続いて聴こえた重たいイントロが「Nowhere」
叫びたかったです。俺を殺す気ですか、と。
ピロウズにはまった当初、リトルバスターズを延々と聴き倒していたころ。
きっついことばっかり続いて、いろいろ切れかけたころ。(思えばあれが最初)
本当に何度も何度もリピートしていた曲。この時点で感情の揺さぶられ具合が最高値に…。


そして落ち着く暇もなく「Wake Up, Frenzy!」
なんだこの殺人的流れ。
なんかもうここまでくるとちょっと吹っ切れて、
いろいろ忘れてリズムにのろうという気になってきました。
そんなこんなで個人的には悪質なジェットコースターにのったような気分で12曲目が終了。





「…プレデターズと違って、ピロウズはきつい。疲れる(笑)」
「せっかくなのでセルフカバーを」


ということでパフィーに提供した「さよならサマー」&V6に提供した「シュガー・ナイトメア」を。


どっちも聴いたこと無かったんですけど、しっかりピロウズの曲として聴いてはまってました。
ちょっと新鮮な感じもあってなおさらよかったです。続いて「Skim Heaven 」が終わったところで長いMC。




・MC4



まずさわおさん、本当に久々の曲ばかりだったので、
今までで最高じゃないかというぐらい必死で練習したとのこと。
「淳も必死で練習したんじゃないかと」という流れで


ベース鈴木淳の話へ。
練習もしたし、ひたすら聴いてました…と軽くさわおさんの話を受けた後、
「関係ない話していいですか」 でもう次の話題へ(笑)


淳「先週チャットモンチーのライブに行ってきたんですが…
 先にメールしたりして、メンバーに「入れてください」て言って…」

さ「え!?それはチャットのメンバーに入れてくれってこと?じゃないよな?会場にってことだよな?(笑)」

淳「はい(笑)まぁメンバーでも別にいいんですけど。」



なんか淳さんがしゃべる時、いつも確実にさわおさんが何かつっこんでる記憶があるんですが気のせい?(笑)


その後の淳さんの話をまとめると…


・中に入ったはいいが関係者席に「鈴木淳」の名前はなくて「佐藤シンイチロウ」の名前が
・淳「いたんですか?」シン「何の話だかわかりません」淳「ですよね。」
・そのまま淳さんはシンイチロウということでライブを観た
・さ「アッコちゃんとメールしてる仲なんじゃないの?」淳「しっかり確認したつもりだったんですけど」
・結局その後何故そうなったのかは聴けずじまいで淳さんは「ライブ良かった」というメールしか送れてない。



続いてPeeちゃんことギター真鍋さんの話


・真「それでは私も関係のない話をしていいでしょうか」さ「お前はいっつも関係ない話しかしてないじゃないか!(笑)」
・真「大阪に来た時に凄くはずかしいことがありまして」さ「またかよ!(笑」
御堂筋線の電車乗ってたら、周りがみんな女性ばっかり。こういうこともあるのかと思ってたら凄い周りがこっち見てる。
 で、駅着いた時に見たら女性専用車両だったらしくて。ガラガラ転がす荷物だったし、旅行者で何も分からないんですっていう
 人を装ってそのまま梅田まで粘った
・東京の方は終日女性専用とかあんまりないからびっくりしたとのこと
・さ「そのまま何食わぬ顔でいればよかったのに。アラ、何かしらって(笑)」 



最後にドラム佐藤シンイチロウ


・シン「私今回のツアーではしゃべらないことに決めましたんで」
 客「えーー!!!」

 シン「では私も関係のない話を」 (場内爆笑)

・曰く「チャットのメンバーは本当に淳と自分を間違えている。顔の感じとか色とかで判断してるから」
さわおさんが三浦マネージャーと一緒にインタビュー受けている時に、三浦さん=シンイチロウだと勘違いして
 ずっと話しかけてきた自称大ファンがいた。三浦さんは何とかして傷つけずに気付かせようと必死だった。
・シン「俺と三浦の似てるところっていったら、体系が(ry ってことしかないよな」
   「だからそういうふうに人を判断する人間もいるってことなんですよ」


その他
 
さ 「チャットと対バンした時はおっさんみんな楽屋にも入りずらくて大変だった。どう接したらいいんだ!って」
  「シンちゃんなんかずっと落ち着かなそうに廊下でたばこ吸ってて。あんな姿初めて見た。」
  「みんなうろたえちゃって」
シン「女性専用車両ですよね」        


見事なオチに場内拍手(笑)




・逃げるなんてできるはずないだろう


ぐだぐだな雰囲気で楽しいMCが続き、さわおさんが「もう曲いくか」と呟いてやっと演奏再開。

「SUICIDE DIVING」 で感傷にひたってたら、
続いて「サリバンになりたい」
確かキングレコードにくる前の曲…まわりでざわめきが。
いやーほんと本気のセトリです。


そっから先は「Ritalin 202」「Mole Town Prisoner」と、
もう一気に燃焼して本編終了。




・アンコール



割とすぐ再登場して、インスト曲の「Paper Triangle」


「こういうツアーもたまにはいいよな」とさわおさん。
「新曲作るとそれだけライブでやれる曲が限られてくるってわけで。
こうしてやってみると…なんだ。埋もれてたけど輝ける曲があるってことがわかって」


「最後も最近やってなかった名曲やります」と言って、
「ムーンマーガレット」


なんかいろいろ忘れて温かい気持ちで聴けました。これはそういうよくわからんパワーをもった曲だと勝手に思ってます。



メンバー 一端はけてダブルアンコ(当然のようにほとんどのひとが帰らない)でまた再登場。

さわおさん「レア曲ばっかりってどんなもんかと思ってたかもしれないけど…がんばっただろ?」


いやはやおっしゃる通り。


最後は「Rookie Jet 」で皆さんいい具合に跳んで暴れてライブ終了となりました。




その後Beehiveがスピーカーから流れて、曲が終わるまでみんな手拍子。ライブ終わった後のあの妙な一体感、好きです。
トリプルアンコールはさすがになしでしたが、満足感を持って帰路へ向かいました。




昇らない太陽
夜の向こう側
誰を照らすこともなく
ただ静かに燃えていたんだ


明け方不ふいに現れる月を
キミだと信じてたのは
遠い昔のことさ   







1. Rain Brain
2. STALKER
3. Degeneration
4. Fun Fun Fun Ok!
5. Juliet
6. Sick Vibration
7. Beehive
8. Moon is mine
9. ウィノナ
10. 昇らない太陽
11. Nowhere
12. Wake Up, Frenzy!
13. さよならサマー
14. シュガー・ナイトメア
15. Skim Heaven
16. SUICIDE DIVING
17. サリバンになりたい
18. Ritalin 202
19. Mole Town Prisoner

En1
20. Paper Triangle
21. ムーンマーガレット

En2
22. Rookie Jet