・つながる音楽劇「麦ふみクーツェ」

http://theaterbrava.com/mugifumi/


小中学生時代に社会学習的な時間に観たものを除けば、人生で初めて劇の舞台というものを観てきました。


原作のいしいしんじさんの小説は、今まで生きてきて読んだ中で1、2を争うぐらい大好きなお話。とはいえ、元々自分は「人が何かを演じる」類のものが苦手で、ドラマも映画もろくに見ない人間なので、それだけでは行く気にならなかったと思います。

今回ぐぐっと腕を引っ張ってきたのは、一つはトクマルシューゴさんが音楽監督をやっていること。
そしてもう一つは、サイトやその他宣伝にあった「観客はそれぞれ、一人が一個ずつ、なにか音を発するものを持参すること(ただしサイレンのみ禁止)」という注意書き。この言葉を見たら、原作が好きな人ならわくわくせざるを得ません。

というわけで、今を逃すともう見れない、後悔はしたくない、という思いで行ってみることに。実のところ、さらにもう一つ、eplusで格安の特別チケット売ってたのが決定打だったりするんですが(笑)


原作に思い入れがあるだけに、それ故の不安はかなりありました。どう考えても2時間半強で収まるような物語では無いし、別物になるのはわかりきっていたので。

行ったことを後悔するかも、と半ば覚悟して会場へ向かったんですが、杞憂に終わってくれました。行って本当に良かったです。良いライブを観た後と同じく幸せな気持ちになれました。いや、これも一つの生の音楽だと思えば、当たり前なのかもしれませんが。


あれこれ作品の詳しいところについても語りたいんですが、明後日まで公演があるので、一応念のため書かないで起きます。(後日多分自己満で追記しますが)


とりあえず、終盤の演奏会のシーンを観れた、聴けた、それだけで、行った価値があったと思います。



「この世に打楽器でないものはなにもない」