きこえるかい


Syrup16gの再結成は、一つの完結作品の続編が始まったような感じだな、と。発表があった日からしばらく経った今、そんなことを思った。twitterでも書いたけど、ようやく自分の気持ちにしっくりくる表現が見つかった感があるのでここにも書いておく。

「これはこれで青春映画だったよ 俺たちの」(「さくら」より)
シロップの解散は自分にとって、この歌詞に象徴されたように、一つの物語が終わったような感がある出来事だった。残された歌、「明日のことを歌った曲」、それらは解散した後もずっと聴き続けていたけれど、曲は曲として生き続けている、という感じで、バンドの存在そのものはまた別のところにあった。それは、あの日の武道館で完結されたものと、そういうふうに思っていた。
その物語が、また動き出す。なんだか嘘みたいでそれこそフィクションのように思えた。ここ数日、やっと現実感がやってきたところ。

いろいろな感情があるけれど、今素直に思うのは、今後が本当に楽しみだということ。活動そのものがちゃんと継続されるのか心配してしまったりするし、新譜には不安もある。けれど、やっぱり彼らの新しい音楽が聴けるということは、ものすごく嬉しい。

明日に変わる意味を、もう一度。期待しています。