TONE FLAKES Vol.64 ROTH BART BARON’S “The Ice Age” TOUR 2014 ROTH BART BARON / RIKI HIDAKA / The Chimney Sweeper @心斎橋CONPASS

・The Chimney Sweeper
5ピースのバンド。かなり独特な雰囲気。ゆるい幽霊たちの集まりみたい…って例えはちょっと伝わりづらい?でもそんな感じ。
それぞれの楽器の重なり具合、絡まり方は聴いていて楽しかったです。ボーカルがちょっと埋もれ気味だったのが残念。



RIKI HIDAKA

その場サンプリング駆使しながらのソロ演奏。いろいろ実験的な感じもありつつ、軸はブルース…なのかな?普段聴かないタイプの音楽なので面白かったです。



・ROTH BART BARON


期待してましたがそれを裏切らない素晴らしいライブでした。息のぴったり合った楽隊が奏でる音楽、心地良かったです。

五人編成で周りには大小様々な楽器がずらり。(ステージ準備にも時間かかってました。)それぞれが二役以上をこなしていて、メンバーの一挙一動を見ているだけでも楽しかったです。

基本はギターボーカル、キーボード、ドラム、金管2名(トロンボーンとトランペット?)、という形。
そしてこの金管ペアの奏でる音がもうたまりませんでした。バンドサウンドの中でここまでやれるとは。存在感を出しつつ、周りのサウンドも引き立てる、魔法のような演奏でした。


1曲目の「化け物山と合唱団」。この曲の出だしの三船さんの声で一気にひきこまれました。空の上から降ってくるような歌声。

3曲目、「Campfire」では、「学校に火をつけてやろう、という曲です。僕らの中で一番明るい曲です。」という前置き。いいのかそれで(笑)
しかしこの曲の演奏がまた素晴らしく、終盤は圧倒されて身体震えっぱなしでした。

この日やったのは新譜「ロットバルトバロンの氷河期」から6曲、「化け物山と合唱団」から5曲。けっこう毛色の違う二つのアルバムですが、ライブで聴くと違和感なく混ざり合っていました。

本編ラスト、「アルミニウム」ではメンバー全員フロアに降りてきて、マイクも無しの生音演奏。真っ白な音だけが響く空間ができあがっていました。

そしてアンコールの「氷河期#2(Monster)」。これもまた圧巻の演奏。特に中盤の間奏部分に、CDで聴くのとは全く違う凄味がありました。音があふれ出て止まらない渦の様。最初から最後まで、音の生み出す不思議な力に満たされた時間でした。

  • セットリスト-

1. 化け物山と合唱団
2. 氷河期#1(The Ice Age)
3. Campfire
4. Buffalo(taivaan helmi)
5. 氷河期#3(Twenty four eyes / alumite)
6. 炎(Neonlight)
7. 蠅の王(Lord of the Flies)
8. 小さな巨人
9. よだかの星 / Fireworks
10.アルミニウム

アンコール
11.氷河期#2(Monster)

終演後は、しばらく味わっていなかったタイプの幸せな気持ちに。帰りの電車の時間に気を取られつつの帰宅でしたが、ずっと余韻が消え去りませんでした。