People In The Box『空から降ってくる vol.7 〜空想する春のマシン〜』@神戸VARIT


ネタバレありなのでご注意を。











ストックホルム」始まり。たまたまライブ会場向かう時に聴いていたからちょっと驚いたと同時になんだか嬉しかった。


2曲目に「時計回りの人々」。ベースの響き具合が鋭くてなんだかわくわくする。音源ではあんまり感じないサビの加速感が心地良い。


4曲終わってMC。今日も大吾さんは楽しそうだった。


「市民」から間髪入れず「金曜日/集中治療室」。

翌朝 報いの雨に濡れて
ダメになった絵の中の国で
僕らの困ったように笑う姿は 
溶けていったよ 
消えていくよ

この部分の素晴らしさは何なんだろう。生で聴くと毎回はっとしてしまう。


7曲終わって再びMC。「新曲やります。それも1曲とかじゃなくて3曲やります。」「まだ言えないんだけど、今年はいろいろ決まってて…今年のピープルは期待してていい」


そして新曲。1曲目は波多野さん鍵盤。「君は今大丈夫じゃない」という言葉が繰り返されるのが印象的。2曲目はこれといって特徴は無く、けれど個人的にはかなり好きな感じ。3曲目は福井さんと大吾さんのコーラス…というより波多野さんとの掛け合い?が繰り返されて、なかなか面白い曲だった。


中盤にさしかかり、波多野さん鍵盤で「ブリキの夜明け」と「マルタ」。「ブリキの夜明け」はとても好きな曲なのだけれど、いろんなライブでいろんな形態でやってくれて嬉しい。今日のも新鮮で良かった。


13曲目に「気球」。イントロから最初のフレーズにかけてのギターの音色が、永遠に聴いていたいぐらい好き。聴くたびに、なんて綺麗な音なんだろうと思う。ライブでもこれ以上ないほど綺麗な響きだった。


そして「八月」。この曲は普段音源で聴いててもぐさぐさ刺さりまくるのだけど、久々にライブで聴いたらちょっと感情の具合がおかしくなってしまった。ほとんど泣いてしまって恥ずかしいやら何やら。また一段と特別な曲になった気がする。


恒例のお笑いグッズ紹介から「全力でぶっ殺しにいきますんで〜」。今日は無駄にエコーきかせてた(笑)


定番曲3曲やった後、「鍵盤のない、」。「ヨーロッパ」もそうだけど、この曲もライブだとアウトロの盛り上がりが凄い。思いっきり揺さぶられる。メンバーも全力出し切っているのが伝わってきてとても良かった。


これで終わりかと勝手に思っていたのだけれど、ギターを置いて鍵盤と向き合う波多野さん。この流れで何やるんだ?と思ったら、まさかの「JFK空港」。ファミレコツアーに行きそびれたので聴けてなかったこの曲。本当に嬉しかった。
優しい音色を奏でながら、柔らかく包み込むように歌う波多野さん。ベースとドラムの音がその歌声に寄り添いつつ、それを支えているように聞こえた。ポエトリーリーディング部分が終わったところで、波多野さんが再びギターを手にしてかき鳴らす。轟音響かせてると言ってもいい鳴らし方なんだけれど、これもまた凄く綺麗だった。
そしてラスト、「みて 晴れた 空から降ってくる」のフレーズが、空気に溶けていくように染み渡っていった。


セットリスト

1.ストックホルム
2.時計回りの人々
3.潜水
4.はじまりの国
5.市民
6.金曜日/集中治療室
7.冷血と作法
8.新曲
9.新曲
10.新曲
11.ブリキの夜明け
12.マルタ
13.気球
14.八月
15.ニムロッド
16.完璧な庭
17.球体
18.鍵盤のない、
19.JFK空港

<アンコール>
20.ダンス、ダンス、ダンス 
21.開拓地
22.旧市街





久々のライブすぎて始まる前はいろいろ戸惑ったけど、行って良かったと思う。また行けるように、そしてその先もずっと見えるようにしていかないといけないと思った。