2012年 よく聴いた音源のまとめ


ライブまとめと同じく、これだけは書いとかないと一年過ごした気がしない…
というわけで今年もシングル5枚、ミニアルバム10枚、アルバム10枚(今回分け方はかなり曖昧)選んでみました。個人的には例年に比べてあまり音楽聴けてない感があったんですが、それでもこうやって振り返ってみると、良い音源にたくさん出会ってるな、と改めて思いました。聴いてないのがあればこの機会に是非。



シングル


・「This World ep」/Emerald
初の全国流通音源。ナカノさんの声の浮遊感に連れ添うようにじわじわと広がって行く音が心地よいです。タイミング合わずライブ行けずじまいだったので、来年はなんとか。
http://www.youtube.com/watch?v=mXuaCOBfMIk


・「生活 記憶 円盤」/Qurage
ドラムを加えて2人編成となったQurageの新譜。ぱっと聴いて以前との音の違いに軽く衝撃。かなり毛色の違う3曲が収録されてますが、どれもこれも面白い。音が楽しい。そして中毒性は健在。次回作も楽しみです。
http://www.youtube.com/watch?v=jJtqjVyTvB
http://qqqqqurage.exblog.jp/i6


・「優しい四季たち」/イツエ
12月頭にリリース。ボーカルの緊張感がたまらないです。
http://www.youtube.com/watch?v=6cVD8VI06yg


・「abnormalize」/凛として時雨
相変わらずの安定感。Mステ出演はハラハラしました 笑
http://www.youtube.com/watch?v=2rJRdtDyMac


・「Misty ep 1」/門田匡陽
会場限定ですが、やっぱり大好きなので。来年は是非とも万全の状態で新しい歌をたくさん届けてほしいと思います。
http://www.youtube.com/watch?v=1MvAaMxeYRE



次点…
・「programs」/KUDANZ
・「グッドラック」/BUMP OF CHICKEN
・「firefly」/BUMP OF CHICKEN
・「運命 / ウソを暴け!」/中村一義
・「newsong e.p.」/tacica
・「フィルム」/星野源
・「Who am I?」/SAMURAI JACK UNIVERSE
・「Yesterday」/BODDAH
・「もはや平和ではない EP」/うみのて




ミニアルバム


・「サナトリウム.end」/限りなく透明な果実

活発なライブ活動の勢いがそのまま表れた一枚。ギターの音色を聴いているだけで何とも言えない高揚感を覚えます。diskunion限定なのが惜しい…もっと多くの人に届いてほしい音です。
http://kagirinakutoumeinakajitsu.com/newwebflash.html
http://jp.myspace.com/1004919479


・「渦になる」/きのこ帝国

渦になる

渦になる

デビューミニアルバム。どの曲もイントロから徐々に深い深い場所へ引きずり込まれていく感覚があります。ほんとバンド名から想像できない音楽性…来年発売のフルアルバムも楽しみです。
http://www.youtube.com/watch?v=hehWmivkQpM


・「Citizen Soul」/People In The Box

Citizen Soul

Citizen Soul

「あの太陽が偽物だってどうして誰も気付かないんだろう」。ニムロッドで繰り返されるこのフレーズが放つ魅力に象徴されるように、派手さはないものの、いちいち想像力を刺激される中毒性の高い一枚。毎回毎回新しい境地を見せてくれる彼らには頭が下がります。
http://www.peopleinthebox.com/


・「MILESTONE」/小林太郎

MILESTONE

MILESTONE

良いメロディの宝庫、といった感じの1枚。Aメロからたまらなく惹きつけられる曲が揃っています。壮大な曲が必要以上に大きくなりすぎることなく、しっかり足元から響いてくる心地よさ。22歳らしいですよ…風格ありすぎて怖い。
http://www.youtube.com/watch?v=_TZT-9fqfYg


・「distractions」/ゆれる

distractions

distractions

相変わらず熱量が凄いですね。湧いてきた感情を削り取るようにして発せられる分厚い音。荒っぽいようで繊細な面が多々感じられるのもなんだか良いです。最近ライブ行けてないので来年は早く観たいところ。
http://www.youtube.com/watch?v=3CL395wvoT8


・「closet classic」/ヒツジツキ

closet classic

closet classic

ヒツジツキ2枚目のミニアルバム。情景が浮かぶ曲ばかりで、雰囲気は短編小説集ですねほんと。「雨降」がたまらなく好きです。
http://www.youtube.com/watch?v=7ispxp8ge_g


・「sketches for the tomb mound rhapsody」/ゆーきゃん×Rent:A*Car

sketches for the tomb mound rhapsody

sketches for the tomb mound rhapsody

ゆーきゃんは「あかるい部屋」も良かったんですが、あえてこっちのコラボ作品の方を。山奥のスタジオで録音されたということで、風や水の音、鳥や虫の鳴き声、いろんなものが入り込んで一つの音楽になっています。曲の方も演劇風の朗読があったり、面白い試みがたくさん。穏やかで楽しい気持ちになれる一枚です。
http://www.youtube.com/watch?v=4acAwu_gAUU


・「いくつもの絵」/イツエ

いくつもの絵

いくつもの絵

こちらは3月発売の1st。沈んでいく景色の中でゆらゆら揺れているようなメロディ。聴けば聴くほど深みにはまっていきます。
http://www.youtube.com/watch?v=lnTOO545-OM


・「SEVEN」/長澤知之

SEVEN(初回限定盤)(DVD付)

SEVEN(初回限定盤)(DVD付)

長澤さん5枚目のミニアルバム。ポップながらも自虐や皮肉の入った独特の詞世界が魅力的。特に曲に集中していなくても、ただぼんやりと聴いているだけで言葉がどんどん頭に飛び込んでくる感覚があります。
http://www.youtube.com/watch?v=zcIIU9BC4UQ


・「carpe somnium」/urema

Carpe Somnium

Carpe Somnium

urema初の全国流通音源。冷たく尖った、とにかくヒリヒリする歌の数々。癖のあるボーカルも、一度はまると抜け出せなくなるタイプの存在感があります。結成して日が浅いので、まだまだこれから期待したいバンド。
http://www.youtube.com/watch?v=by1npinjHTo



次点…
・「空を継ぐものたち」/カフカ
・「あかるい部屋」/ゆーきゃん
・「ひなぎくと怪獣」/SEBASTIAN X
・「Misogi EP」/GRAPEVINE
・「WAVEMENT」/the Flickers
・「メルヒェン」/ヤーチャイカ
・「スペクタクルオーケストラ」/Applicat Spectra
・「渚にて」/indigo la End
・「SALVAGE YOU」/cinema staff
・「FLOWER」/踊ってばかりの国




アルバム



・「Ave Materia」/People In The Box

Ave Materia

Ave Materia

並んだ曲のタイトルだけでもうお腹いっぱいになりそうな濃さをもったアルバム。Citizen Soulからよりディープな方向に進みつつ、まだまだ新しい音の出し方を見つけようという探究心が端々から伝わってくる内容。そんな中、極力シンプルな作りで歌われたラストの「八月」があまりにも白く綺麗に響きます。
http://www.youtube.com/watch?v=0AUfrjdBEog


・「カジツ」/Qomolangma Tomato 

カジツ

カジツ

振れ幅がさらに広まった感があるチョモ4枚目のアルバム。ポップで耳に馴染む曲もありつつ、じわじわ効いてくる悪い薬のような曲もあり、それらの配置の仕方も絶妙。散弾のようにばら撒かれる言葉の威力、ところどころに漂う気怠さや虚無感。いくらでも聴いていたくなる一枚です。
http://www.youtube.com/watch?v=GjBr3jC6F20


・「僕とターヘルアナトミア」/KUDANZ

KUDANZ歌集「僕とターヘルアナトミア」

KUDANZ歌集「僕とターヘルアナトミア」

ササキゲンのソロプロジェクトKUDANZの1stフルアルバム。とにかく美しいメロディとそれを響かせる柔らかいボーカル、そして聴いていて考え事が止まらなくなるような、深みのある寓話的な歌詞。もしかしたら今年発売のCDでは一番好きかもしれないです。冬にぴったりな雰囲気でもあり、まだまだこれからも長く聴き続けることになりそう。
http://www.youtube.com/watch?v=YGVM4zw2I1Y


・「ラブソング」/amazarashi

ラブソング

ラブソング

皮肉だらけで「愛を買わなくちゃ」なんて歌う曲に「ラブソング」と名付けて、それをアルバムタイトルにしてしまうあたりが、この人らしいですね。全体的にはポップな印象の音が増えて聴きやすくなった感あり。ラストの「祈り」が本当に好きです。歌っていいな、と改めて思う歌。
http://www.youtube.com/watch?v=0RGTxwV--C8


・「GRANVILLE」/チーナ

GRANVILLE

GRANVILLE

チーナの2nd。相変わらずヴァイオリンの音色がとにかく心地良いです。前作もそうでしたが、視点が不思議なところに定まった曲ばかりで面白い。基本的に明るく幸せな雰囲気に満ちているんですけど、どこか哀愁漂ってたりもする、一筋縄ではいかないところが魅力的。
http://www.youtube.com/watch?v=mb9wzRoJ2qI


・「ラブレスレター」/Suck a Stew Dry

ラブレスレター

ラブレスレター

Suck a Stew Dry初のフルアルバム。自意識過剰で(とあえて言わせてもらう)かなり生々しい歌詞と、戯曲のようなひねりのあるメロディが合わさっていい味出してます。聴いててあちらこちらが痛むのがわかる感じ…。
http://www.youtube.com/watch?v=abfNg8s0Fvs


・「see you,again」/pegmap

see you,again

see you,again

5年ぶり、本当に待望のアルバム。その充電期間の長さもあってか、それぞれかなり雰囲気が違う曲が8曲並んでいます。全体的にサウンドが柔らかくなった一方で、ボーカルの迫力と言葉の鋭さは相変わらず。初期に比べるとインパクトには欠けますが、その分感情の細かい起伏ややるせなさが、より近くに感じられる内容になっていると思います。
http://www.youtube.com/watch?v=jZCCvhy4MgA


・「トライアル」/the pillows

トライアル(DVD付)

トライアル(DVD付)

さすがの安定感&存在感。今作はなんといってもラスト3曲の流れが最高でした。現在ライブお休み中ですが、その分2013年はまた一味違った姿を見せてくれるのでは、と期待してます。
http://www.youtube.com/watch?v=ZgsBlcp1B2M


・「彼女の歌はきっと死なない」/それでも世界が続くなら

彼女の歌はきっと死なない

彼女の歌はきっと死なない

ドイツオレンジ改めそれでも世界が続くならの1stアルバム。何一つ隠すことなく思いを全部吐き出したような痛切な言葉たちと、その感情を一緒に叫ぶような歪んだギター。単なる青さとはまた違った真っ直ぐな歌が、聴いてて苦しくなるぐらい胸に響きます。アルバム発売後、だいぶバンドの環境が変わってきてる感があって、今後がちょっと心配。でもそれ以上に期待。
http://www.youtube.com/watch?v=Hyn7ntznJF8


・「とんちんかん」/Climb The Mind

とんちんかん

とんちんかん

廃盤になった過去曲の再録が中心のアルバムということで、選ぶのにちょっと迷いましたが、聴いたこと無い人も多そう&内容は文句の言いようが無い、ということで。最近の曲に比べてテンポが早く、目まぐるしく展開が変わる激しさ溢れる楽曲が中心。激情、という言葉がこれ以上なく似合います。是非一度聴いてみてほしい。
http://www.youtube.com/watch?v=9XBqa2_d4Ig



次点…
・「flowering」/TK from 凛として時雨
・「Follow the Stars」/peridots
・「リトルメロディ」/七尾旅人
・「俯瞰せよ、月曜日」/キツネの嫁入り
・「この世界を僕は許さない」/それでも世界が続くなら
・「My Lost City」/cero
・「plenty」/plenty
・「光」/andymori
・「from the INNER KINGDOM」/FoZZtone
・「INNER KINGDOM」/FoZZtone
・「リヴスコール」/THE BACK HORN
・「ミュージックシーン」/メレンゲ
・「対音楽」/中村一義
・「ECHOES」/lostage
・「インデペンデンス」/Llama



相変わらず次点の多いまとめだ…(苦笑)


音楽ってのは聴き手の気分次第で全然違って聴こえるものだと再確認したこの一年。
来年はもっと1曲1曲をじっくり聴けるようにしたい、と思っております。
いい音楽がいつも「ここ」にありますように。