白けたパーティーで 誰もが何かを待ち続けた


・「コロニー」/麓健一


コロニー

コロニー


白くて優しく、かつ奇妙でエグイ歌詞を、ひんやりしたメロディーにのせ、
どこか異界の地を思わせるような歌声で届ける。
麓さんの綺麗な毒は健在。
今作はそれに加えて、楽曲の構成的にも油断すると転んで怪我しそうな思い切った試みが多々。多くのゲストミュージシャンさんの参加によって、音の多彩さやコーラスの魅力にも磨きがかかってて、うっとり。


「FIGHT SONG(山荘と水着)」なんかはもうタイトルからしておかしいけれど、中身も相当ぶっとんでる。1曲の中に、ものすごくおかしな短編小説のストーリーがたくさん詰まっているような、そんな印象。
そしてそんなおかしな物語が詰まった曲が集まりさらに大きな物語を作る…結果、わけがわからないけど想像力を刺激しまくるアルバムが出来上がってるという。


まだ一度もライブ観たこと無いので、この奇妙な世界がどう表現されているのか、聴きに行ってみたいものです。と、いうもののライブの情報があんまり入ってこないんですけどね…