大嫌いなこの世界が続くように


・「fantasy」/カフカ


fantasy

fantasy


先行シングルもそうでしたが、じわじわきてます、カフカの新作。


個人的に2ndがめちゃくちゃ好きだったので、
今作は期待半分不安半分で待っていました。
聴いてみた結果、思いっきり惹きつけられるわけではなく、
かといって期待外れでがっかりなわけでもなく…
ただ、聴いていて心地よい。そんな印象を受けました。
そして、その心地よさがリピートするたびに
深く柔らかくなっていくのを、現在ひしひしと感じているところです。


「song of coffee cup」「レミー」の、
日常と非日常の間でぐるぐる遊び回るような世界観、
「Cinderella」「Snow white is dead」等の、
童話モチーフによる、映像が浮かぶような曲構成。
「fantasy」というタイトル通り、
全体的に物語的、幻想的な空気が漂う作品になってます。


どれも良曲揃いなんですが、特に「bed」がドツボでした。
矛盾した感情の中に温かさを感じる詞と、それを大きく柔らかく包むメロディ。
現在のカフカの良さが濃縮された曲じゃないでしょうか。ライブで聴くのが楽しみです。


…そう、ライブと言えば、カフカは初の大阪ワンマンも控えております。
今から楽しみでにやにや。LOWNAME時代の曲も聴けたらいいなーと思ったり。


ある程度バンドとしての形が完成しつつある中で、
今後のカフカがどんなふうに新しい曲を作っていくのか、というのも気になるところ。
何にせよ、まだまだこれからに期待が膨らむ作品でした。


最近好きなバンドの活動休止が相次いでますが、彼らには、
焦らずゆっくり息長く活動してほしいな、と思います。