''真打ち'' チーナ/PaperBagLunchbox/CUSTOM NOISE/sunday morning bell @京都VOXhall


言葉が足りないです。
PBLはなんだか一気に自分の中で重要なバンドになりつつある気がします。


その他のバンドもチーナを筆頭に、凄く良いライブをみせてくれました。
※4日追記。
MCはかなり曖昧です。



初の京都VOXhall。
というか実は初の京都のライブハウス。
何となく距離を感じてしまって足が遠のいてました。
久しぶりの京都の街並み、少し懐かしかった。
今後は、いいメンツであれば積極的に京都のライブハウス行きたいと思います。


VOXhall、中に入ってびっくり。
中は階段上になっていて、ステージが一番下に。
客がバンドメンバーを見降ろし、バンドメンバーが客を見上げる、という、不思議な空間でした。
フォロワーさんに「大学の講義室みたい」という表現をしている方がいましたが、言い得て妙だと思いました。
チーナのボーカル椎名さん曰く、
「動物園の檻に入って観察されてるみたいに感じる」そうです(笑)
(ちなみに後ろの方でPBLのボーカル中野さんも「そうそう」と頷いてらっしゃいました。)


ステージの上には大きなスクリーンがあって、
ライブの合間にいろんなアーティストの音楽や映像が流れてました。
好きなバンドや好みな音もたくさんあっていちいち反応してしまったり。
他にもいろいろ新鮮なところの多いライブハウスで楽しかったです。



sunday morning bell


初聴き。
鍵盤の音がとにかく目立ってました。
激しく移り変わる天気のように、いろんな表情を見せる音色。
全体的にはポップな感じでしたが、曲によっては深くて濃い側面もみせてくれました。
生独特の臨場感を最大限活用している感じの音で、迫力あって良かったです。


http://www.myspace.com/sundaymorningbelljapan



PaperBagLunchbox


照明が落ちて、上部のスクリーンにこれまでのPBLを
振りかえる内容の映像が流れる演出。(※追記↓これ)
http://www.youtube.com/watch?v=mFL6xd5rSrw
さらにはじっくり時間をかけて登場し、4人並んで舞台劇のような挨拶。
このツアーに対するメンバーやスタッフの意気込みがひしひしと伝わってきました。




そして演奏開始。
シンセの音が響き渡り、独特の幻想的な空気に包まれる場内。
いい感じにゆられながら聴いていたら、とびこんできた「おはよう世界」のフレーズ。
この言葉で一気に気持ちを持っていかれました。


2曲目からは、ハンドマイクでステージを歩きまわり、全身で感情を表現しながら歌う中野さん。
その他のメンバーも全員が音の世界に入り込んでいるのが、見て、そして聞いてわかる演奏でした。
なかでもシンセの凄まじさ。あそこまでいろんな音を強弱つけて出せるものなのかと。
音に包まれるようにして歌う中野さん、気持ちよさそうでした。


中盤で、ドラムの伊藤さんと中野さん中心に4人で会話しながら、これまでのことについて長い長いMC。
正直言って、ちょっとぐだぐだな部分もありました。
MC短くしてもう一曲やってほしいとも思いました。
でも、メンバーにはそれぐらい語らずにはいられない、
重くてたくさんの積み重なった感情が存在していたのだと思います。
今年初めて彼らの音をしっかり聴いた自分にも、その重さが伝わってくるMCでした。
※追記 話に出てきたCINRAのコラム↓
http://www.cinra.net/column/pbl.php


唯一の旧譜からの曲、「オレンジ」、
そして、3rdに収録予定で、「大事な曲」として披露された「Watching you」、
波のように寄せては返す音の流れにふるわされました。



最後に中野さんのMC。


「皆最近泣きましたか? 泣きました?
僕はこの5年ぐらい、本気で泣いたことがありません。
でも、この曲をやると、泣いた後のような気持ちになります。
感情を抑え込んでいると、自分の中にたまっていって、
それがやがて周りの人を傷つけてしまったりします。
そうならないように、外に出していきましょう。
穏やかな気持ちになれるように、と思って作った曲です。」


そして、「おやすみ」
体をすっぽり包まれて洗浄されるような、圧倒的な演奏でした。



明日もあさっても これからもずっと続く
続く


あの人は今空にとけて 僕を洗う この雨になった
僕を見ててよ 君に届くように歌うから
(「おやすみ」より)


セットリスト


1.メロウゴーランド
2.ユキノハラ
3.オレンジ
4.Watching you
5.おやすみ



http://www.myspace.com/paperbaglunchbox



・チーナ


Vocal&Piano、Violin、Contrabass、Guitar&microKORG、Drums、
という特徴的な編成の男女5人組バンド。
↓のPV観た時から、一度ライブ観てみたいとずっと思っていました。
http://www.youtube.com/watch?v=Z9Dkl3kLpjo


終止、シンプルにいい音を鳴らす、という姿勢が伝わってくるライブでした。
「ああ、音楽だな」と呟きたくなるような。
鍵盤と弦楽器の絶妙な絡み具合、特にバイオリンの音色が、違和感なく
バンド感あふれる音楽にのっかているところが本当に凄いと思いました。


楽器の特徴だけが強調されるわけでなく、曲としても、歌としてもしっかり完成している。
こんなバンドは他になかなか見当たらないんじゃないかと思います。


人生は甘くないけどちょっとしょっぱいね。空には醤油みたいな夕日。
取り返しは付きませんけどやり直しはききますから、どうぞお幸せに
(「醤油みたいな夕日」より)


ボーカル&ピアノの椎名さんが紡ぐ歌詞も独特の感性が滲みでてて魅力的。
終演後に音源2枚とも買ってしまいました。
またライブで観たいです。


セットリスト(曖昧)


1.醤油みたいな夕日
2.わりとみにくいアヒルの子
3.blue
4.AN・PONG・TANG!!
5.蛾と蝶とたこ焼きとたこ

http://www.myspace.com/chiinar


CUSTOM NOISE


観るのは2回目。
「インディーっぽさを出していく」という言葉通り、
ひねりのある心地よい音を鳴らしてくれました。
特に「fake session」と言う曲の終盤の盛り上がり、
ベテランバンドかと見紛うような迫力がありました。
最後はトップに出ていたsunday morning bellのメンバーをステージに上げて、
大団円といった感じで終了。自称「お祭りバンド」の特性を存分に発揮してくれました。


http://www.myspace.com/customnoise




そんな感じで大満足で終了。
終電間に合うか不安でしたが、意外と余裕もあり。
京都来て良かったと思えました。


このライブに携わったすべての人に感謝。
ありがとうございました。