嘘みたいに



なんのためにこなすんだか
つながっているのかいないのか



セミの鳴き声が音楽の一部にしか聞こえない




・論述の課題が出され、本当に自分の考えなのか怪しい文章を長々と書き連ねる。だいたいいつも退屈で憂鬱な作業だけれど、気分がのってくると、小説を書いているような妙な楽しさを感じたりする。あの空っぽな高揚感。 振りかえってみれば、高認受けた時ぐらいからずっと、そんな感覚にすがって過ごしてきたような気がする。



・時雨の新譜
http://natalie.mu/music/news/35426
からっぽに過ごしていても、
楽しみな事が、次々と襲ってくる。
襲ってくるっていう表現がしっくりくる。変な話。


・「深い河」/遠藤周作 読了

深い河 (講談社文庫)

深い河 (講談社文庫)

 やき芋ォ、やき芋、ほかほかのやき芋ォ。
 医師から手遅れになった妻の癌を宣告されたあの瞬間を思い出す時、磯部は、診察室の窓の下から彼の狼狽を嗤うように聞えたやき芋屋の声がいつも甦ってくる。

 
冒頭のこの文章からして相当濃い。
個人の心情を抉るような描写がこれでもかと詰まっていて、
読んでて何度もあれこれ考えてしまった。
特に第一章。いろいろ思い出して読むのがつらかった。
終盤、消化不良感があって少し残念だったけれど、
全体を通して凄く訴えかけてくるものがあったと思う。