力ずくでも笑え 何度となく


震える牙、震える水

震える牙、震える水


以前ライブの特典で、ゆーきゃんがセレクトしたCD-Rを頂いたことがあって、
その中に収録されていたことから知ったアーティスト。(名前は以前から聞いてた)
「震える牙、震える水」
このタイトルに凄く惹かれて、半ば衝動的にタワレコ
音源購入したんですけど、買って正解でした。
自分をほめてやりたい(笑)


薄く薄く延びて絡まり合う、緊張感のある言葉たち。
透明感と確かな強さを併せ持った長谷川さんの歌声。
音数の少ないシンプルな曲作りで、それらが
より存在感を持って響いてきます。


生まれたことからは どれだけ歩いても逃げられない
(「震える牙、震える水」より)


こういうシンプルなシンガーソングライターさんのアルバムというと、
えてして少し退屈な展開になりがちなんですが、↑のような
ドキっとするフレーズが随所に見られて、良い感じのアクセントに。



さっきから手を振ってる深い悲しみは
読んでいるその言葉じゃ何もならないよ
この色さえ 君といつも違うよ
(「白日」より)



あなたの歌を あなたの海を
声高らに鳴いても 哀しみの置き場も無い
(「極北の食卓」より)



若者はマッチに火をつける
限りない欲望を燃やしたい
美しく汚れて
生きたいと笑っては
(「震える牙、震える水」より)



旅人さんとライブで共演してたり、
ちょっと探すと他にも自分の好きなアーティストさんと
関わりがあるみたいなので、
ライブもそのうち観れるかな、と期待。


こうして好きな音が繋がって
だんだん広がっていく感じ、凄く好きです。
長谷川さんの曲をきっかけにしてまた新しいアーティストに出会ったり。
そういうの、大事にしていきたいと思います。




救われたいという僕ら同士けれどまだ
力ずくでも笑う 何度となく
天国への距離 はかれそうな鳥の羽
めぐり合えずにいては 空を見てた


(「夜明け前」/長谷川健一