plenty tour 「理想的なキミの世界」 @梅田Shangri-La


ずっしり重たく。
擦り切れるようなライブだった。



先にセトリ。



(曲順曖昧…)


1. 東京
2. からっぽ
3. はずれた天気予報
4. 理由
5. ゆれて…
6. よわむし
7. ボクのために歌う吟
8. 後悔
9. 新曲?
10. その叙情に
11. 大人がいないのは明日まで
12. 匿名
13. 明日から王様
14. 拝啓。皆さま
15. 少年
16. 枠



その手をはなしてよ 
この道を引き返したいよ 
こんなはずじゃなかったんだ


ワンマンの最初の曲でこんなフレーズを歌うってのも凄いが、
さらに印象深かったのが、聴いてる側が痛くて痛くてたまらなくなるような鋭さ。
ひとつひとつの音がはっきりと聴きとれる真正面からの演奏。
そして何と言っても江沼さんの歌声。


江沼さんは思いのほか強く芯の通った声で歌う人だった。
ところどころ(特に最後の方)苦しそうにしている部分もあったけれど、
掠れて出ていない声も、はっきりと聴こえてくるような気がした。
それぐらい、内側から限界まで絞り出すように歌っていた。
あの高音は唯一無二のものだと思う。



MCは、純粋につなぎ、という感じで、ひたすら「ありがとう」と。
あと、「明日から王様」の前に、
「あともう少しで終わっちゃいますが…伝わればいいな、と思います、うん」
と、ゆっくり噛みしめるように言ってたが印象的だった。



「大人がいないのは明日まで」から先、
ステージ全体がぴんと張り詰めた糸のようで。
それが震えて音を出しているような感じ。
切れそうで、絶対に切れない。不思議な強さを持った音だった。



最後に思ったこと。
自分はまだまだこのバンドのことを掴み切れてないということ。
そして、もっと知りたくてたまらないということ。
何かを突き付ける音楽。
それ以上でもなくそれ以下でもなく。
その先がどうなっていくのか、とても気になる。