GRAPEVINE  TOUR2009 atなんば 11.23


7月の野音以来のバインのライブに聴き惚れて来ました。
とりあえず現在疲労困憊…
レポは簡単に。(以下セトリ&ネタバレ含みます。ご注意を)










・セットリスト(曲順ちょっとあやしいです)


1 Twangs (多分…)
2 Pity on the boulevard
3 NOS
4 ポートレート
5 空の向こうから
6 SUN
7 Vex
8 hiatus
9 She comes (in colors)
10 Turd and swine

 

11 ふたり (パーマネンツ・キーボードと歌のみ)
12 smalltown,superhero(パーマネンツ・アコギ&キーボード)


13 新曲
14 Darlin'from hell
15 Afterwords
16 REW
17 ジュブナイル
18 疾走
19 それを魔法と呼ぶのなら
20 小宇宙
21 指先
22 CORE
23 フラクタル


En.1 新曲
En.2 鳩
En.3 FLY




・もう一度味わう痛み持て余してる


ハッチに着いた時には開演約10分後…無念。
Twangsのアウトロ(?)に迎えられて場内へ。


入るなりTwangsの中で一番好きな「Pity On 〜」のイントロ。
尖った陽射しのような音が突き刺さる…!


凄く遠くてメンバーの表情見えなくてでも音凄くいい!
ってなわけで目を閉じて聴き入ってました。
初っ端から鳥肌がーーー。
野音で観た時とはだいぶアレンジが変わっていて、
特に間奏部分の西川さんギターが生き物みたいにうねりまくってました。



・MC



田中「大阪はエレカシの兄やんとやって以来ってことで二か月ぶり?」……「二か月ぶりやんな? …来てないなおまえら」



田中「盛り上がりとか一体感とか別に求めないんで。」
客(笑)
「1人1人聴きたいやり方で聴いて下さい」



田中「音楽の先の映像を見てほしい。そういう感じで聴いてみて」




・NOS〜


一転かろやかに。
NOSの最後、ギターでジャーンとしめるところミスってグダグダに。
納得いかなかったのか悪ノリしたのか(たぶん両方)、10回ぐらいやりなおしてました(笑)


田中「とまぁこんな感じなんで。今日の空気は掴めてもらえましたかね」



・色を付けずに暮らしてく


今回「懐かシングル」の台詞は聞けませんでしたが、
「懐かしい曲を」とのことで


「ポートーレート」
「空の向こうから」
「SUN」
連発。


バインのアルバムではHereが一番好きなので、この選曲は嬉しかったです。


続いて「Vex」「hiatus」。
hiatusはじわじわくる。
Bサイド集、ある程度曲たまったらまた出してほしいなぁと思ったり。



ボージョレ



ここでスタッフさんがグラスもって登場…!
田中「ボージョレヌーボーが解禁になったということで、ね」
当然のようにワイン注いでもらい、乾杯を言って飲みだすメンバー。
(ぼそぼそっと「一昨日飲んだやつの方が好き」とか言ってたような笑)


田中「なにいきなりステージで飲んでるんやこいつら、と思うかもしれませんが…
   11月は偉大なるアニキの誕生日ということで!」


場内大拍手!(でもそれとワイン関係あるんすか?w)


そして西川さん1人にまるで舞台劇のようにスポットライトが(笑)
つけたり消したり移動させたり…照明さんGJ!



田中「星屑のステージみたいやな(笑)わかる?」


わかりませんでした…(元ネタはチェッカーズとのことです)



そんなこんなでメンバー酔っぱらったところで(いいのか)
演奏再開。



・色だけが強烈でさ


Turd and swine終わったところで田中さんと高野さん残してメンバーがはけていく…
これは噂の…!


田中「どうも、パーマネンツです!…知ってる?」
   「知らない人たちのために説明しときますと、GRAPEVINE
   もじゃもじゃ2人組が不定期にやってるユニットです。
   最近恒例化してきてて困りもんなんやけどね」笑


田中「天然パーマと人工パーマです」



そんなわけでパーマネンツさん演奏開始。
まずは「ふたり」。
田中さん手ぶらでマイクに向かい、キーボードと歌のみ…!
よすぎる。。際立つ圧倒的な歌力。


そして田中さんがアコギ持って、今度は
「smalltown,superhero」


これが凄かった…街の中に浮遊するような
ピアノの柔らかい音に寄り添いながら、訴えかけてくる熱量溢れるボーカル。
田中さんも、歌い終わった後、「危ない危ない。気持ち入りすぎた。」って言ってました。



・パーマネンツ終了。


田中「うちのバンドはあんまり熱を表に出したりコール&レスポンスしたりなんて
   ことをしたいスタンスなんですが…滅多にないのでご協力を」


とのことで
田中「せーの」
客「グレイプバインー」


という小芝居でメンバー再登場(笑)


・新曲


田中「さっきも言ったけど、9月にエレカシのイベントに出さしてもらって、
   だいたいそっからツアーやってるんやけど…あ、興味ない?退屈そやな(笑)」

  「2か月ツアーやってると、新曲ができちゃったりするわけです」


てな感じで新曲。英詞に日本語交じり?あまり聴き取れず。
何やらテンポが独特で面白い感じでした。



・ドラマー2人?


何回もワインをおかわりする田中さんに、
金戸さん「俺にも」と一杯。
そしておもむろにドラムスティックを握り、シンバルを叩き始めると、
亀井さんもこれに呼応するように叩き始めて何やらセッション的な感じに。


そのままの流れで数曲。


ここらへんから疲れで記憶が微妙に飛んでます。
ふわふわーっとした気分でREWとかジュブナイルで揺れていたような…



・わからないのかい絶叫の理由が


「疾走」で個人的に一時覚醒。
ラスト、まさに「絶叫」って感じ。
どっからあの声出てくるんだろう…


そして「それを魔法と呼ぶのなら」で再びふわふわーっ


と思ってたら「小宇宙」で緊張感溢れる音の渦の中に。
呼吸できなくなりそうな、張りつめた演奏でした。



・誰がそれを笑えるだろう


ここで「指先」。
バインは昔からいいなーと思ってはいたものの、思えば、
はまるに至った決定打はこの曲だったのかもしれない。


言葉が、音が、徐々に徐々に、体の先っぽまで浸透していくのを感じました。


で、曲終わって半ば放心してるところに「CORE」。
うあーずるいこの流れ…
意識はもはや別世界へ。



・明日を塗りつぶすだけの 塗りつぶすための


そしてフラクタル
広がった音の洪水が、一気にステージの一点へと集まって行くかのような、
研ぎ澄まされた演奏。聴いていて引っ張られる、小さいブラックホールみたいな感覚。


音がきれいに呑みこまれたところで本編終了。



・アンコール



田中「2か月前の9月ごろからツアーはじめまして…これさっき言った?(笑)」

  「2か月もやってるとやな、できるんやな、新曲が(笑)」


とのことでこの日2曲目の新曲。
構成はAメロ→Bメロ→サビ?→Aメロ→ラスト って感じで少し特殊。
中盤の荒っぽい演奏が、序盤と終盤の穏やかな演奏に挟まってる感じで、
シンプルな歌詞がのっててとても良かったです。


そして「鳩」。CD音源から比べると
かなりハードな演奏&唄い方でちょっと驚きました。


思いっきり盛り上げて、最後は定番「FLY」で観客をとばして終了。
冬の寒さを全く感じさせない熱のこもったラストとなりました。





・そんなこんなで


最初の1曲聴けなかったのは残念でしたが、無事行けて良かったです。
1曲1曲を切り取ると、けっこうシリアスなムードが流れてる場面も多かったんですが、
全体としてみると、自分が今までに行ったバインのライブの中で一番のんびりとした雰囲気だった感あり。



とにかくバインはライブでまだ聴いたことがなくて聴きたい曲がたくさんあるので、
ライブがある限りできるだけとんでいきたいと思っています。
とりあえず「Our Song」と「少年」と「豚の皿」聴くまでは死ねない…



バインメンバーの皆さん、スタッフの皆さん、
ライブに参加された方、読んでくれた方、ありがとうございました。