この太陽は、実は偽物なんじゃないかと思う。
- 作者: 松尾依子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/08/05
- メディア: 単行本
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「子守唄しか聞こえない」/松尾依子
心理描写が驚くほど鋭くて、
なんだか怖くなってしまうような小説だった。
曖昧な感情や、どうしようもない嫌悪感、自分に対する苛立ち。
何より、目の前に広がる光景に対する違和感。
ちょっとネット上を回ってみた限りでは
評判はあまり良くない感じ。
けれど、個人的には、
しばらく頭から離れそうにない、
なかなか大きな音を鳴らしてくれた。
・外はいつも雨
深夜になると、窓の外から特別な雨音が聞こえてくる。
何故だかいつも、そんな気がしている。