VINTAGE LEAGUE TOUR 2009“Seven Ster” in大阪 (BAND A/Laugh Line/People In The Box/FoZZtone) 福島2nd line


peopleのワンマンを観て、そのライブの魅力にとりつかれてしまったために、
あんまり考える間もなく買っていたこのチケット。はーくちゅーむがー続きまーすよーにーー、
などと脳内再生される箱入りな人々の曲を聴きながら、JRで福島へ。


開場6時半丁度に2nd line到着。狭くて高架下で好きな雰囲気のライブハウス(来るのは二回目)。
毎度ながら女子率高ーー、とか思いつつ
毎度ながらコーラをチビチビと飲んで開演を待ちました。




・BAND A


福岡出身のバンド、BAND A。(ややこしいなw)
この日はOpening Actとしての参加ながら、個人的には前からMy Space等でよく聴いていたので、
かなり期待していました。と、いうのも以前セツナブルースターでブログ検索
してたらボーカルさん(原コウヘイ)の日記がひっかかり、さらには
その日記に真空メロウの名前もあり…!


http://blog.livedoor.jp/kofe_band_a/archives/51076478.html


こんな人がフロントマンを務めるバンド、素晴らしいに決まってるだろ、と(笑)



だいたい時間どおりにメンバー登場。
ボーカル、ベース、ドラムが男性で、ギターが女性、
という並びが珍しくて、なんか新鮮でした。


初っ端から突き刺すようなギターサウンドで、演奏開始。
思ってたより荒っぽい。
でも思ってたよりはるかに熱い、そしてなおかつ面白い。
曲のリズムが凄く独特で、時折早口言葉のような語りが入ったり、
聴きながらいろんなことを発見して楽しめる、そんな演奏。
そしてちょっと斜に構えたような視点から歌われる言葉たち。

誰かのせいにしたいよ
全部僕が悪いけど
君のせいにもしたいよ
全部僕が悪いけど


それを君と歌うメロディ
思いつかなくて
戦争とカ平和とかくだらないこと言ってないで
僕と君がいればそれだけで十分 それだけで十分幸せなんじゃないのかな?   .(「THE POP SONG」より)


MC.
「福岡から来ましてーー、朝の6時半に…目ざましテレビやってるような時間におきて、ね…
時間かけてきたので疲れました」


「途中神戸のサービスエリアによったんですが…
なんだかわけのわからないお婆ちゃんに話しかけられまして。
何やってるの?どこ行くの?みたいなことを聞かれたので、
バンドやってて今からライブ行くところって説明したんですが。
…ライブって意味がよくわからなかったみたいで、ね。うん、軽くスルーされました(笑」


「その後ここのサービスエリアの飯はまずい、もっといろいろ回って
修行してきなさい、なんて言われて(笑)適当に頷きながら、別れを告げて
去ろうとしたんですが……最後に言われましてね。  …頑張ってな、と。
そんなわけで(笑)… こっから頑張っていきたいと思います!」


お婆ちゃんすばらしい!(笑)


「OAなんで、ね。お目当てのバンド早く聴きたいでしょうしね。
あと十分ぐらいで終わりますんで、安心してくださいね。」


なぜそんなに自虐的…(笑)しかしながらなんかいい人やなーと好感が持てました。



なかなか和んだところで演奏再開。全速力で突っ走るような曲が続きます。
ソニックブームという曲が特に良かったです。マイスペで聴ける曲ですが、ライブで聴くと一味違う。
ギターのオカアイコさんが鳴らす独特のリフと、時折入るその声が絶妙な味を創りだしてました。


ボーカルの原さん、最後は何故かガンバ大阪!」と叫んで完全燃焼した模様(笑)



終了後、物販でCD(10曲1000円)を買いました。今も聴きながらこのレポ書いてます。
多分この日の物販でBAND AのCD買った第一号になりました。


五曲ほど聴けます↓
http://www.myspace.com/bandajp





・Laugh Line


ピアノボーカル、ベース、ドラムという珍しい構成のバンド。
MCでメンバーが言うには「ギターのいないバンドということで注目を集め、
業界で話題になっている」そうです(笑)
ベースの人(天神さん)が客席から見て右側に立ってて、これまた新鮮でした。
まぁそれよりもインパクトがあったのは天神さんのアフロヘアでしたが(笑)


まずはインスト曲からのスタート。鍵盤の音、ベース、ドラム、
その3つから生まれる音の意外な迫力、驚き。
二曲目から、メガネが似合うボーカル渡邊さんが歌い始め、
その指先と、柔らかいのに芯がある声に、一気にひきこまれました。
ベース天神さんはステージを動き回って楽しそう。


ピアノが前面に押し出された
気持ちのいいメロディーに体が包みこまれるようで、
ほとんど初聴きに近い状態だったにも関わらず、十分楽しめました。
ピアノが目立ってるとは言っても曲の方はしっかりロック。


MCでは、
「この会場にも2、3人いるかな…いるだろうな…
…念のため最初にちゃんと言っとくと…スキマスイッチじゃないですよ!
たまにいるんですよね、パート違うのにねー(笑)」


確かにアフロとキーボードと言えば思い浮かぶかも…
その他大阪に来てたこ焼きおにぎりを見つけ、ありえないと思った話などを力説してくれました(笑)



こんなふうにピアノ(キーボード)が思いっきり目立ってるロックバンドは
もっと増えてもいいんじゃないかと。
音楽というものの形をいろいろ考えさせてくれる、期待したくなるバンドでした。


http://www.myspace.com/laughlinemusic






People In The Box


個人的この日の本命登場。


まずは軽く轟音ギターをかき鳴らし、
そのまま始まったのは「完璧な庭」


一か月とちょっと前に観たはずなのに、初めてライブに来た時のように
1音1音に震える感覚が。やっぱりこの人たちは凄い。


続いて、「海抜0m」
「レントゲン」、「月曜日消失、」と、バードホテルから
曲順通りに一気に3曲。少しきつそうだけれど、独特の味、響く音をもった波多野さんの声。
負けずと自己主張しつつ、均衡を保って鳴るベース、ドラム、それを操る福井さんと山口さん。
特にこの日は「海抜0m」の中毒的リズムと、「レントゲン」のラストが最高でした。

ここはとても広い霊安室
白く目映い海のようだ
終わりかな?はじまりだよ
こうして僕ら生れ変わるんだ


白昼夢が続きますように
白昼夢が続きますように
すれ違うベビーカーでまた会おうぜ     (「レントゲン」より)


MC.


波多野さん「こないだ動物園に行きまして。やたら楽しんできました。
天王寺のね、動物見て。500円なのにカバとかサイとかいて…良かったです。
・・・あれ?違うか?。そう、違う、サイいなかったんですよ!
サイいるって言って一人テンション上げて楽しみにしてたのに…
結局あれなんでいなかったんだっけ?」


何ともいえない顔でお互いを見る福井さんと波多野さん。


数秒の沈黙後、福井さん、「…結局いたんじゃなかったっけ?」


この後、波多野さんと福井さんの間で「いた、いない」でちょっとした
口喧嘩見たくなり…(笑)どうなるかなーと思ってみてたら、



「ハイハイハイハーーーーーーイ!
まーったくもってどうでもいいですね!終わり終わりーー   」


と、山口さんの馬鹿でかい声で2人ともストップ。場内爆笑w
自然に前を向いてうすら笑いを浮かべ、
何かをあきらめたような表情をみせる波多野さん福井さんに漂う哀愁…(笑)


ひとしきり騒いだ後、告知を始める山口さん。


「今度関西ではオードリーとやります…
何って思ったでしょ?スウェーデンの女性たちなんですが…
うん。HPの写真見た感じだと、3人ぐらいめっちゃかわいい」(爆)
「そんなわけで、男性の諸君は、日頃の、その…鬱憤を晴らしに(笑)
是非来てください!」


何を言ってるんですか何を(笑)



そんなこんなでMC終了。「新曲やります」との一言で
おおっと気持ちは新たに。
初っ端から疾走感に溢れ、次々とテンポを変えつつ轟音を響かせる、
迫力のある曲でした。圧倒されるほどの勢い。
思わず「かっこええーー」と小さくつぶやいてしまいました。


続けてきたのが、「始まりの国」で、もうテンションは
上がりっぱなし。この曲の間奏部分は、何回聴いても、やっぱり聴き惚れてしまいますね。


そのまま加速を続けてラストは「ペーパートリップ」
髪の毛を思いっきり振り乱し、ステージを所狭しと動き回りながらギターを弾く波多野さん。
見てるだけで体温上がるような熱のこもりっぷり。
かと思うと何事もなかったかのように冷静な顔して歌ったりも。
この人は他の人とは違う何かを持ってるなーと改めて思いました。
全部溶けてしまえばいいのに。1丁目から27丁目まで。



セットリスト



完璧な庭
海抜0m
レントゲン
月曜日消失
新曲
始まりの国
ペーパートリップ


もっと聴きたい!と思わせる曲数でしたが、
前回同様体全体に響く演奏をしてくれました。また近いうちに新譜出して、ワンマンやってほしいです。


http://www.sound-tv.net/artists/peopleinthebox/





FoZZtone


トリはフォズトーン。
ピープル終わってから、睡眠不足と疲れの影響が
もろに出て、ステージ準備の間にちょっとうつらうつらしてしまったり(おい
客電が落ちる前から何やらインスト的な感じで長いこと
セッションしてくれてたんですが、あまり記憶が定かでないです、申し訳ない…


そうこうしてる間に歌が始まって、慌てて聴く体制に入る自分。
何やらフラフラ。
しかしながら、「黒点」のイントロで復活。再びテンション上がりまくり。
ライブのたびに、「体調不良」→「ぼんやり」→「好きな曲で復活」を繰り返してるような…(笑
つくづくアホか俺は。



肝心の演奏の方ですが、やっぱり
魅せるものを持ってるなーと思いました。
以前から思ってましたが、本当に曲によってガラリと雰囲気が変わって面白い。
黒点のように熱いロックンロールを叫んだかと思えば、「ワンダーラスト」のように爽やかに歌いあげたり。
変幻自在、という言葉がまさにぴったり。



MC.


「春ですが今日は外寒いですねー…皆さんには
ライブでたっぷり汗かいてもらって、
「キャッ寒い、FoZZtoneのTシャツ買おうー」となってもらえればいいかなーと、
そんな風に思ったりしております」


男も「キャッ」と言うべきなんでしょうか(笑)
汗をかかせるべくその後も思いっきり演奏するFoZZtone
ファンも元気で、他の3バンドではほとんどなかった、大勢の拳があがる光景が何度も見られました。


最後の曲の前、物凄くいいこと言ってるMCをしてたんですが、
記憶が曖昧…ほんとすみません。
そのMCの流れで「いろんな気持ちをぎゅっと詰め込んだ曲を最後にやります」
と言って、ラストへ。ゆっくり、暖かく包みこむような
演奏と歌声を最後に披露してくれました。



セットリスト(某所で拾いました)



音楽
黒点
ワンダーラスト
the world is mine
in the sky
ブランケット

(アンコールはフラッシュワープだったようです)




http://www.myspace.com/fozztone






というわけで、いつも通りなぐだぐだなレポ終了です。
4バンドともそれぞれ全く違った個性的な魅力を存分に発揮してくれました。
ほんと、最後にアンコール見れずに帰ってしまったのが心残りです…


好きなバンドの演奏をひたすら楽しめるライブはもちろん最高ですが、
対バンのライブもいろんなバンドと出会えたり、
「そこそこ好き」ぐらいだったバンドの新しい魅力を発見したりすることができて、
またワンマンとは別の楽しさがあると思います。


これからもいろんなライブに行って、いろんな発見をしてみたいもんです。


このライブに携わった全ての人、そしてここまで読んでくれた方、
本当にありがとうございました。