宮部みゆき「楽園」読了

ずっと読みたいと思ってて、ようやく図書館で発見したので借りてきました。
一応は模倣犯の関連作品？

少し展開がご都合主義というか、ちょっと無理がある部分もあるし、
「超能力」関係の話と「模倣犯」の世界観がうまく交わらない感もあったりしましたが、
最後まで読んで思ったのは、自分はやっぱりこの人の書く文章が好きだということ。
それも、ストーリー展開がいいとか文体が好きとかではなく、
宮部さんが書く「人」が好きだということ。
主人公にしても犯人にしても、出てくる人物がちゃんと人間なんですよね。

ブレイブストーリーの前半部とか、模倣犯のヒロミとその母の関係とか、
そういう一見重たい話の描写がに、宮部さんの優しさを感じたりもします。

この人の作品はあらかた読みつくしてしまったんですが、
またもう一回読み直してみようかなと思ったりもします。
中学時代に読んだのとかもけっこうあるし。
模倣犯や長い長い殺人あたりの印象は強烈だったなぁ…と、しみじみ。

･なんか

なにしてるんだろう、と何度でも言いたい